LINEヤフー川邊会長退任へ　「為すべき事は済んだ」

LINEヤフーは23日、代表取締役会長の川邊健太郎氏が2026年6月開催予定の株主総会をもって退任すると発表した。川邊氏からの申し出によるもので、LINEヤフーが受理したという。

川邊氏は、自身のXアカウントにおいて、「LINEとヤフーとの円満な合併と、手塩にかけて育てたPayPay社の黒字化等を見届けられる事をもって、私がこの会社の経営者として"為すべき事"はざっと済んだ」と退任理由を説明。「この先にはLINEヤフー社とその事業の"AI駆動化"という"為すべき事"がある訳ですが、それは後輩達に委ねたい」と述べている。

川邊氏は、大学在学中にベンチャー企業 電脳隊を設立。その後設立した会社とヤフーの合併に伴い、2000年ヤフーに入社し、「Yahoo!モバイル」担当プロデューサーに就任。2007年に「Yahoo!ニュース」などの責任者、2009年GYAOの代表取締役、2012年ヤフーのCOOを経て、2018年にヤフーの代表取締役社長CEOに就任した。2019年からはZホールディングス代表取締役社長CEOとなり、ヤフーとLINEの経営統合などをリードした。23年10月のLINEヤフー発足後は、同社会長のほか、政府の有識者会議の委員などもつとめてきた。

退任後の活動については、「来るべき"AI駆動社会"に備えて、とにかく一旦、自分を"身軽な一個人"にします。アンラーニングを優先し、転生したぐらいの感覚でイチからAI駆動社会でのチャレンジに移りたい」としている。