いつモノコト
AIに話しかける時間が増えたので、マイク付きイヤフォンを買った
2026年5月26日 08:00
ここしばらく、AIエージェントを毎日のように触っています。コードを書かせるだけでなく、調べ物や思考整理の相棒にもなる便利なツールですが、地味な悩みになるのが指示を出す手間です。キーボードで長文を打ち込むよりも、音声で話しかけたほうが圧倒的に速いと気づいてからは、音声入力アプリを通してAIに指示を出す機会が一気に増えました。
そこで最初に使っていたのが、もともと持っていたダイナミックマイクです。音の拾いは申し分ないのですが、作業中ずっと目の前に大きめのマイクがあると、意外と存在感が大きくて結構気になってきます。
それなら身につけられるマイク付きのイヤフォンに切り替えようと考えたのが、今回の購入のきっかけです。マイク特化のオープンイヤーで有名なのはShokzの骨伝導モデルですが、価格はそれなりに高く、骨伝導までは必要ないというのが正直なところでした。もう少し気軽に試せる選択肢として行き着いたのが、Nuroumの「OpenEar Pro 2」です。
OpenEar Pro 2は耳にかけるタイプのオープンイヤーイヤフォンで、本体重量は公称31g。手元のスケールで実測しても30.5gと、ほぼ仕様どおりの軽さです。Bluetooth 5.4に対応し、2台同時接続のマルチポイントも使えます。
接続用のドングルはUSB-C仕様で、USB-Aへの変換アダプタも同梱されています。手持ちのパソコンのポート形状を問わず、ドングルを挿せばBluetooth接続を意識することなく音声入力に使えます。ただし、ドングルを使用して接続するとマルチポイント接続はできなくなります。
実際に装着してみると、軽さのおかげで耳まわりに圧迫感はありません。耳穴をふさがないので、外の音もそのまま入ってきます。在宅作業中、インターホンが鳴ればすぐ気付けますし、子どもに話しかけられても返事ができます。
筆者が普段使っているのは、無料の音声入力アプリ「Amical」。話した内容をそのままAIに渡す運用で、キーボード入力よりも圧倒的に速く考えを形にできます。音声認識の精度はアプリ側に依存する部分が大きく、OpenEar Pro 2のマイクで困った場面はありません。
もうひとつ嬉しいポイントが、操作部がすべて物理ボタンという部分。マイクブーム先端と本体側面のボタンはいずれも押し込み式で、メガネや髪に触れた拍子に反応してしまう心配がありません。つけっぱなしで作業する時間が長いほど、この確実さがありがたく感じます。
仕事中はほぼ装着したままで、トータル6時間以上つけている日が多いです。それでも耳が痛くなったり、頭が締め付けられたりする感覚はありません。耳穴に挿し込むタイプのイヤフォンと比べると、長時間装着のストレスがかなり軽くなったと感じます。
バッテリーは仕様上、本体だけで最大15時間。実際の運用では1日通して使い、1日の作業が終わったタイミングで充電する程度で十分間に合っています。作業の途中でバッテリー切れに困ったことはありません。
オープンイヤーという構造上、音楽を楽しむ用途には向きません。音質はカナル型イヤフォンに比べると物足りなく、低音は控えめです。構造ゆえに、ある程度の音漏れも発生します。とはいえ、筆者は音楽用イヤフォンとしては使っていないので、この点は気にしていません。音声入力と通話用途と割り切れば、十分すぎる性能です。
長時間装着の疲れにくさ、外の音を遮らないオープンイヤー構造、そして音声入力に必要十分なマイク性能。OpenComm2 UCのように骨伝導まで欲しいわけではなく、もう少し手の届く価格でマイク付きオープンイヤーを探していた身としては、OpenEar Pro 2はちょうどよい選択肢でした。
音楽用途は割り切る必要がありますが、AIに話しかける時間が増えてきた方や、在宅作業で家族の声を聞き逃したくない方には試してみる価値があると思います。文字入力より早く考えを書き出せる感覚は、一度味わうと戻れなくなります。








