ミニレビュー
親指カメラがフィルムカメラ風に 「Insta360 GO 3S レトロキット」を試す
2026年6月19日 08:20
親指サイズのPOVカメラ「Insta360 GO 3S」にファインダーを装着し、フィルムカメラ風の撮影体験を楽しめる「Insta360 GO 3S レトロキット」が発売されました。価格は64GBモデルが44,500円、128GBモデルが46,800円です。
筆者は以前、2世代前の「Insta360 GO 2」を使っていました。Insta360 GO 3Sの主な進化点は、同じサイズ感で4K動画撮影に対応したことです。本稿では、レトロキットの写真撮影機能を中心に紹介します。Insta360 GO 3Sの動画関連の機能については、別記事を参照してください。
レトロに使える親指カメラ
Insta360 GO 3Sは、本体サイズが25.6×54.4×24.8mm、重量が約39gのポケットサイズのPOVカメラです。4K動画撮影やハンズフリー撮影に対応し、FlowState手ブレ補正、クイックキャプチャ、最大10m防水などの機能を備えています。
Insta360 GO 3S レトロキットは、同カメラをベースに、レトロビューファインダーやバッテリーパック、NFCカスタムスキン、ストラップ、磁気ペンダントなどを同梱した特別キットです。レトロキット専用のフィルム風フィルターも内蔵します。
カラーはキャンバスホワイトとクラシックレッドの2色展開です。また、レトロビューファインダー単体も販売されており、価格は8,700円です。
写真撮影が楽しくなるキット
レトロビューファインダーは、ウエストレベルの光学ビューファインダーと自撮りミラーを備えたアクセサリです。カメラを上からのぞき込むようにして構図を確認する仕組みで、ファインダーから見える像は鏡のように左右反転します。
Insta360 GOシリーズは、これまで動画撮影メインで使ってきましたが、レトロビューファインダーを装着すると、写真を撮るのが楽しくなります。昔の二眼レフカメラのようにのぞき込んで構図を決めるのが新鮮で、スナップ撮影でも使いたくなります。
レトロキット専用のフィルム風フィルターは、ネガフィルムとポジフィルムに加え、3種類のステッカーフィルターを搭載しています。いずれもフィルムカメラのような粒子感のある写真が撮影できます。
ネガフィルムとポジフィルムフィルターでは、日付写し込み機能のように右下に日付が入ります。これもフィルムカメラのようで良いですが、日付表示をオンオフできる設定もあるとなお良いと思いました。
また、ステッカーフィルターは自撮り向けのデザインで、レトロな雰囲気のセルフィーを求める層とは相性が良さそうです。
バッテリーパックは、Insta360 GO 3Sの録画時間を最大76分まで延長できます。バッテリーパックを装着したままレトロビューファインダーを使える点も便利で、バッテリー残量をあまり気にせず撮影できます。
Insta360 GO 3Sにスマホをかざすだけで、Insta360アプリの起動とカメラ接続ができるNFCカスタムスキンも地味に便利です。フィルターの変更などでスマホと接続する機会が多いので、使うほどに便利さを実感しました。
通常版との違いは?
レトロキットには、通常版に同梱されているアクションポッドが付属しません。アクションポッドは、Insta360 GO 3Sを一般的なアクションカメラのように使うためのアクセサリで、液晶画面によるライブプレビューや設定変更のほか、ジェスチャー操作、日本語音声操作などの新機能も利用できます。
また、レトロキットのバッテリーパックは充電専用のアクセサリであり、バッテリーパック経由でPCなどに接続して、撮影データを有線転送できません。そのため、データはスマホにアプリ経由で転送することになります。
写真であれば大きな問題はありませんが、4K動画などファイルサイズが大きいデータを扱う際は、スマホ側の空き容量を気にする必要があります。有線でデータ転送したい場合は、別売りのアクションポッドまたはクイックリーダーが必要です。
アナログ感のある撮影が楽しい製品
レトロキットは、トイカメラのような感覚で使えて、それでいて映りも綺麗な写真が撮れるカメラが欲しい人に向いていると感じました。気軽に持ち出せて、フィルムカメラ風の撮影体験や仕上がりを楽しみたいなら、有力な選択肢になります。
有線でデータ転送できない点は少し不便ですが、その分、NFCカスタムスキンによってアプリ連携はスムーズになっています。価格も通常版より抑えられており、こうした撮影体験を求めるユーザーを考えた構成になっていると感じました。
レトロビューファインダーは光学ファインダーなので、実際に映る画像とのズレがあり、撮影してみると指が映り込んでしまうこともあります。ただ、そうした不便さも含めて、昔のカメラを使っているような感覚があり、アナログな操作感や、少し手間のかかる撮影体験を楽しめる人には刺さる製品だと思います。
Insta360は、「Insta360 Ace Pro 2」をコンデジ化する「ストリート撮影グリップ Pro」や、16日に発売したジンバルカメラ「Insta360 Luna Ultra」での頭の動きにあわせてカメラを動かせる「POVヘッドトラッカー」など、製品に新しい撮影体験を加えるアクセサリを意欲的に出しています。
レトロキットもその流れをくむ製品で、今後もこうした撮影体験を広げる遊び心のある製品展開を期待したいです。





















