ニュース
アンソロピック、最上位モデル「Fable 5.1」公開 性能を大幅向上
2026年9月2日 09:58
Anthropicは1日(米国時間)、最上位AIモデルとなる「Claude Fable 5.1」と「Mythos 5.1」を発表した。Fable 5.1は一般提供されてるが、Mythos 5.1はAnthropicのトラステッド・アクセス・プログラムを通じて限定された企業・団体にのみ提供される。
Fable 5.1は、コーディング、ナレッジワーク、長時間かかる問題解決タスクなどの能力を向上。Fable 5.1は前バージョンのFable 5より大きくパフォーマンス向上を図っており、「Low」または「Medium」のエフォート設定でも、Fable 5と同等かそれ以上の結果を、より低いコストで達成できるという。なお、Fable 5.1のデフォルトのエフォート設定は、Claude Codeでは「High」、Claude CoworkおよびClaude.aiでは「Medium」。
Fable 5.1では、ソフトウェア問題の根本原因の修正などの能力を向上。投資会社ミレニアムによるテストでは、数年の調査でもわからなかった社内システムで発生していたクラッシュの原因をFable 5.1が特定した。
エージェント型の科学研究ベンチマーク「Terminal-Bench-Science 0.1」において、Fable 5.1は52.6%を記録し、Fable 5の24.7%、Opus 5の29.0%、GPT-5.6 Solの22.4%を大きく上回っている。エージェントコーディングやナレッジワーク、コンピューター利用などの各ベンチマークも高いベンチマーク能力を示している。
科学研究や、計算解析とモデリング、計算生物学などについても高い成果が見込まれるほか、推論速度を向上している。
Fable 5.1とMythos 5.1の主な違いはセーフガードで、Mythos 5.1はサイバーリスクの安全対策に活用できるよう調整。審査済みの米国のサイバー防衛担当者や生命科学者に提供される。また、Mythos 5.1では、報酬ハッキング(または不正行為)を試み、成功する割合もMythos 5よりも全体的に低くなったとしている。
Fable 5.1では、サイバーセキュリティの安全対策を強化。ソフトウェアの脆弱性特定など、「防御的な作業」に利用できるようになり、Claude Codeユーザーにおける、Fable 5の安全対策と比較して、セッションあたりのサイバー安全対策による介入が平均で約60%減少する見込み。ただし、依然として「デュアルユース」サイバーセキュリティタスクが検出された場合は、Opusモデルへリダイレクトする。
また、トークン単位で課金される一般的なワークロードにおけるFable 5.1のコストは、Fable 5に比べて約25%低くなる見込み。キャッシュ読み取りの価格を引き下げたためで、高度なエージェント機能を活用するワークロードでは、コスト削減効果はさらに大きく、最大で約45%になるという。
Fable 5.1はMaxプラン(100ドル~)で週の利用上限の50%まで利用できるほか、各有料プランでクレジットを購入して利用可能。APIや、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azureからも利用できる。
Fable 5.1の料金体系は、入力トークン100万トークンあたり10ドル、出力トークン100万トークンあたり50ドルとFable 5と同様。また、Fable 5.1の改良点の多くを、当社の他のモデルファミリーにも反映させるとしている。
EU AI法への準拠のため、出力に対する「透かし」(watermark)も導入。また、企業向けの自動セーフガード「Enterprise Frontier Safeguards(EFS)」も段階的に導入し、企業顧客に対し、「データ非保持契約」によるプライバシー保護を提供できるようにする。



