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「オルカン高配当」登場 世界の高配当株へ低コスト投資し、配当金のみ分配

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三菱UFJアセットマネジメントは、9月30日から投資信託eMAXISシリーズの新商品として、全世界の高配当株へ投資する「eMAXIS高配当全世界株式(オール・カントリー)配当払出型/資産成長型」を設定する。愛称は「オルカン高配当」。

オルカン高配当では、定期的なキャッシュフローを受け取りたい人向けの「配当払出型」と、資産の成長を重視する「資産成長型」の二つのタイプを用意。オルカン(eMAXIS Slim全世界株式)は、全世界の株式に広く分散し、長期で資産形成を行なうために支持されているが、一方で、資産形成の先にある「築いた資産をどのように活用していくか」というニーズも高まっているという。

新商品では、こうしたニーズに対応。高配当で定期的な入金を期待する人(配当払出型)と、資産の成長を重視する人(資産成長型)、それぞれの目的に応じた選択肢を提供する。

特に特徴的なのが「配当払出型」だ。配当払出型では、経費などを差し引いた後の配当等収益の全額を毎決算時に分配する。そのため、投資成果を定期的なキャッシュフローという形で受け取りたい場合や、資産を自ら売却することに抵抗がある場合の選択肢と位置づける。

一般的な分配型ファンドでは、運用の成果や元本を削りながら、分配する場合もある。オルカン高配当の「配当払出型」は、「世界中の高配当株の『配当実績』に限定し、投資家へ分配する」という仕組み。「配当のみ」を分配するため、資産形成をしながら少額の分配金を得られる商品と位置づける。

一方、「資産成長型」では分配は行なわない。高配当株への投資に関心があり、世界中の高配当企業へ、分散投資しながら、中長期的な資産形成を目指す人の選択肢とする。

オルカン高配当の投資対象は、世界中の企業から、単に配当利回りが高いだけではなく、配当の持続性や財務品質(クオリティ)なども考慮し、選定された高配当銘柄。ベンチマークは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)高配当利回り指数。全世界への分散投資というオルカンの考え方を踏まえながら、「資産を育てる」だけでなく、「資産を活かす」というニーズにも応えることをめざすという。

対象インデックスの国・地域別構成比率

NISA成長枠でも購入可能で、信託報酬は各0.165%。原則として為替ヘッジは行なわない。多くのネット証券等でノーロード(手数料なし)で販売される。

「インデックスファンドで分配型」というチャレンジ

オルカンに代表される「インデックスファンド」は、市場全体に低コストに分散投資し、資産形成につなげる。そのため分配金を出さない、あるいは分配金を出しても再投資することが多い。

eMAXISシリーズもそうした「低コスト」を軸にしたシリーズだが、投資経験者が増えた近年は、資産の「切り崩し」にも注目が集まっている。

基本的には「必要となる分だけ売却」することとなり、最近では「定期解約サービス」なども登場しているが、資産の切り崩しに抵抗がある人は多く、アンケートでも多くの意見が寄せられているという。

三菱UFJアセットマネジメントでは、「分配金は運用上は非効率ではあるが安心感を求める声が多い」と分析。そのため、オルカン高配当の「配当払出型」では、分配するのは「配当等収益」に限定することで、「少額ではあるが小遣い程度の分配金を得て、生活に活かしていく。そういったコンセプトの商品」と説明する。

加えて、「自分の意思で解約を選ぶのではなく、分配金という形で、受動的に受け取ると心理的な安全につながると考えた(同社 執行役員 カスタマー・コミュニケーション部長の礒江氏)」とした。

「分配」と「安心感」を求める声は、「意外にも若手の方でも多い」という。こうしたアンケートでの「声」に対して、実際のニーズがどれくらいあるか把握するのも、オルカン高配当「配当払出型」の狙いという。

同社では「インデックスファンドで分配型はチャレンジ」と説明するが、「配当払出型」とともに、「資産成長型」を用意することで、「分配」のニーズを確認。「(配当払出型の)残高が拡大するのであれば、各種インデックスファンドでも今後検討していく機会になるかもしれない」とした。

なお、いわゆるオルカンの「eMAXIS Slim全世界株式」などは、コストに徹底的にこだわった「eMAXIS Slimシリーズ」だが、オルカン高配当は、目的やライフスタイルに応じた幅広い商品を揃える「eMAXISシリーズ」の商品となる。