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Sakana AI、ミュトス級謳う“集合知”AIモデル「フグ」

Sakana AIは、複数のAIモデルを内部で連携させながら、単一のAPIモデルとして利用できる「Sakana Fugu(サカナ・フグ)」を提供開始した。Anthropicの「Claude Fable 5」や「Claude Mythos Preview(ミュトス)」に比肩する性能を備えるとし、OpenAI互換のAPIを通じて、月額20ドルからのサブスクリプションまたは従量課金で利用できる。

Sakana Fuguは、複数のAIモデルを動的に組み合わせて処理を行なう、マルチエージェント型のオーケストレーションモデル。1つのエンドポイントから指示を送ると、Sakana Fuguが処理内容に応じて単独モデルで対応するか、複数の専門モデルを連携させるかを判断し、複雑で多段階のタスクに取り組む。

Sakana Fugu自体が1つの言語モデルとして動作し、さまざまなLLMを呼び出すよう学習されている点を特徴とする。モデルの選択、委譲、検証、統合までを内部で管理するため、ユーザーはマルチエージェントシステムを単一のモデルのように扱える。

提供モデルは、コーディングやコードレビュー、チャットボットなどの日常的な業務向けの「Fugu」と、データ分析や論文の再現、サイバーセキュリティ分析、文献・特許調査といった高負荷な業務向けの「Fugu Ultra」の2種類を用意する。

コーディング、リーズニング、科学、エージェント能力に関するベンチマークでは、AnthropicのFable 5やMythos Previewなどのフロンティアモデルに比肩する性能を示したとしている。

フロンティアモデルとのベンチマークによる性能比較

料金プランは、エンタープライズ向け従量課金のトークンプランと、個人ユーザー向けのサブスクリプションプランを用意する。サブスクリプションは「Standard」が月額20ドル、「Pro」が月額100ドル、「Max」が月額200ドルで、いずれもFuguとFugu Ultraの両方を利用できる。

同社はSakana Fugu提供の背景として、単一ベンダーへの依存リスクを挙げる。12日(米国時間)にFable 5およびMythos 5モデルへ輸出規制が課されたように、規制や各国政策の変更によってAIモデルへのアクセス条件は変わり得る。こうした状況では、重要インフラや金融、行政を一社のAPIに頼って動かすことが、現実的な弱点になる。Sakana Fuguでは、背後で用いるモデル群を柔軟に入れ替えられる構成とすることで、こうした利用制限の影響を抑えるとしている。