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人とAIエージェント協働は企業業務もソフトウェアと同パターンに MS調査
2026年5月12日 08:00
マイクロソフトは5日(米国時間)、AI時代における働き方の変化をまとめた年次報告書「2026 Work Trend Index」を公開した。ソフトウェア開発で進むAIとエージェントの協働と同じパターンで、「企業の他の業務領域」にも広がり始めているという。
ソフトウェア開発では、先行して人とAIエージェントの協働が進んでいるが、主に、4つのパターン「Author (作成者)」、「Editor (編集者) 」、「Director (ディレクター) 」、「Orchestrator (オーケストレーター)」に分類できる。
そして、企業のAI導入においてはほぼ同じパターンが、他の業務領域にも広がっており、リーダーに求められる取り組みは、これらの協働パターンを軸に、自社のオペレーティングモデルを再設計すると説明している。
もっとも、目的はすべてのタスクや業務プロセスを4パターンに移すことではなく、各ワークストリームに最適な協働パターンを見極め、明確な判断軸を組織として構築する必要がある。これがリーダーに求められる役割で、こうした考え方がフロンティア組織に必要となるとしている。
またMicrosoftは、Microsoft 365の数兆件の生産性シグナルを分析し、AIを業務で活用している 10カ国20,000人の従業員を対象に調査を実施。その結果と、有識者ヒアリングなどの知見の結論として、制約となっているのは「人が何をできるか」ではなく、「人を中心にどのように仕事が設計されているか」だとする。
AIはすでに個人の可能性を引き上げており、AI利用者の58%(日本43%)が「1年前にはできなかった仕事を生み出している」と回答。調査対象の中で最も高度にAIを活用しているフロンティア プロフェッショナルでは80%(日本71%)と高くなっている。また、AI活用が広がる中で重要となる人間のスキルについて尋ねた質問では、「AIのアウトプットの品質を管理するスキル(グローバル50%/日本51%)」と、「情報を客観的に分析し、根拠に基づいて判断する批判的思考(グローバル46 %/日本37%)」の2つが最も多く挙げられている。
一方、調査対象となったAI利用者の65% (日本66%)は、AIを活用して迅速に適応しなければ取り残されることへの不安を感じているほか、45%(日本30%)は、AIを前提に業務を見直すよりも、目の前の目標達成に集中する方が安全だと考えていると回答。「AI導入を後押ししている要因そのものが、同時にその進展を阻む要因にもなっている」と分析している。

