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Wikipedia、「生成AIが作った記事」を禁止

英語版Wikipedia(ウィキペディア)は、記事の作成や書き換えで生成AI(大規模言語モデル、LLM)の使用を禁止するとアナウンスした。英語版Wikipediaにおけるガイドライン改定を受けたもので、例外を除き、コンテンツ作成では原則的に生成AIの使用が禁止される。

英語版Wikipediaでは3月にコンテンツガイドラインが改定されており、編集者コミュニティによる投票と大多数の支持を得て、生成AIが作ったコンテンツの投稿が禁止された。

それまでも生成AIの使用は制限されていたが、これは、ウィキペディアの「検証可能性」「独自研究は掲載しない」といった根本的なルールに対し、生成AIの不正確さやハルシネーションが問題視されていたため。ガイドラインの改定で、生成AIの「原則禁止」を明確にした。

禁止の理由として、生成AIが生成するテキストは「Wikipediaの主要なコンテンツ・ポリシーの数々に違反することが多々ある」ためとしている。また、記事のゼロからの作成だけでなく、既存の記事の書き換えで用いることも明確に禁止された。

なお例外として、編集者が自分自身で書いた記事について、推敲や校正に生成AIを使用することは許可される。生成AIが“独自の内容を追加しないこと”と、最終的に人間が確認し一部を反映することが条件になる。

また、他言語版Wikipediaから英語版Wikipediaへ記事を翻訳するケースでも、生成AIを使用できる。ただしこれも、人間が確認・修正することや、従来からある翻訳のルールに従う必要がある。

Wikipediaは言語版ごとに運営ルールが独立しているが、大きな影響力のある英語版Wikipediaのガイドライン改定により、ほかの言語版でも同様のルールの整備が進むとみられる。