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ウィキペディア25周年 MSやグーグルとAI時代のパートナーシップ

ウィキメディア財団は15日、オンライン百科事典「ウィキペディア」(Wikipedia)が創設から25周年を迎えたと発表した。1年間にわたり記念企画が実施される。

ウィキメディア財団 最高経営責任者のマリアナ・イスカンダー氏は、これまでに多くの課題や変革を乗り越えてきたのは、それらを背後で支えてきた人々や「世界に向けて自由かつ信頼できる知識を共有する」という強い覚悟のおかげとし、「インターネット全体においても今や不可欠に存在になった」とコメントしている。

ウィキメディアは25周年にあたり、初の動画として、ボランティア編集者たちの活動や物語を舞台裏から紹介する「ドキュメンタリーシリーズ」を公開しているほか、創設者によるウィキペディア創成期の思い出を聴けるタイムカプセルや、インタラクティブクイズも公開されている。

25周年ではこのほか、SNS上でのお祝い企画や、YouTubeなどオンラインでのバーチャル記念イベントを開催。世界各国で現地イベントも開催される予定。2月に実装される予定の「バースデーモード」をオンにするとウィキペディアの新しいデジタルマスコット「うぃきゅう」(Baby Globe)ちゃんがサプライズ登場。限定グッズコレクションとして、うぃきゅうちゃんのぬいぐるみも発売される。

「うぃきゅう」ちゃんのスケッチとぬいぐるみ

AI時代においては、大規模言語モデルの訓練に利用されるなど、人間の手で作成・編集されたウィキペディアの知識はかつてないほど高い価値を持つようになっている。

ウィキメディアは、テクノロジー企業などが大規模に再利用・配信できるようにする「ウィキメディア・エンタープライズ」を開発・提供。すでにパートナーになっているAmazonやGoogle、Metaなどに加えて、過去1年間でEcosia、Microsoft、Mistral AI、Perplexity、Pleias、ProRataなど複数の企業がパートナーに加わった。これらのパートナー企業はコンテンツへのアクセスとともに、財団の非営利ミッションを直接支援するという。

一方で、財団自身のAI戦略については、人間の編集者を中核に据えた上で、その活動を支援するためのAIに投資していく方針。例えば「荒らし行為の報告」などの業務をAIで支援することで、より重要な作業に集中できるようにしていく。