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グーグルのAIブラウザ「Disco」 複雑な作業をAIが支援

Googleは、ブラウザ操作や情報収集を効率化する実験的な「GenTabs(ジェンタブス)」を発表した。AIによるタスク支援を目的としており、まずはmacOS向けに試験提供され、ウェイトリストへの登録を開始している。

Discoは、現代のWebブラウジングを再構築するために設計。次世代のWeb体験を模索する、Google Labsの取り組みの一環。GenTabsは、Googleの最新大規模言語モデル「Gemini 3」を基盤としており、ユーザーの複雑な作業を理解し、Webページやチャット履歴から最適なアプリケーションを自動生成してタスクを実行する。

GenTabsの特徴は、コードを書かずに自然言語で操作できる点。たとえば「1週間分の食事プランを立てたい」、「桜を見るために日本旅行を計画したい」、「小学生に惑星について教えてあげて」と入力するだけで、それに合わせたWebベースのツールが生成される。旅行計画や学習支援など、多様な用途に対応し、生成されたツールには出典リンクが付与されるため、情報の信頼性も確保される。

Dicoでは、複数タブを開いて調べ物を行なうといった一般的なWeb利用の課題を軽減することを狙っており、生成されるツールの提案内容はユーザーの行動に基づき変化する。ユーザーが気づいていなかったタスク支援も提案される仕組みとなっている。

現在は限定的なテスト段階で、Googleはユーザーのフィードバックを通じて改善を図るとしている。