ミニレビュー

「HUAWEI Band 11 Pro」の完成度 軽量・長持ち・GPS対応の新スマートウォッチに

HUAWEI Band 11 Pro

ファーウェイ・ジャパンから、薄型軽量スマートウォッチ「HUAWEI Band 11 Pro」が発売されました。価格は11,880円です。「HUAWEI Band 4 Pro」以来6年ぶりとなるProモデルとして国内投入されました。

筆者はこれまで「HUAWEI Band 9」を愛用してきました。一日中着けていても気にならない快適な装着感と、充電を気にする必要のない長寿命バッテリーを備えており、日々のライフログや健康管理に適したデバイスです。

本稿ではBand 11 Proを実機で試用し、過去モデルの使用経験を踏まえながら、使い勝手や進化点を紹介します。

本体サイズはほぼそのまま、画面は大型化して高輝度に

HUAWEI Band 9や前モデル「HUAWEI Band 10」からの主な進化点は、ディスプレイの大型化と高輝度化です。画面サイズは1.47インチから1.62インチに拡大し、ベゼルを狭くすることで本体サイズを大きく変えずに表示領域を広げています。

輝度もBand 10の600nitから2,000nitへ引き上げられ、屋外での視認性が向上しています。Band 9でも表示が見づらいと感じたことはないですが、強い日差しの下でもさらに見やすくなりそうです。

HUAWEI Band 9(左)とHUAWEI Band 11 Pro(右)

各モデルの本体サイズと重量は以下の通りです。スペック上はわずかに大きく・重くなっているものの、薄型軽量というBandシリーズの特徴は維持されており、1日中装着しても気になりにくいです。

  • HUAWEI Band 9:約43.45×24.54×8.99mm/約14g
  • HUAWEI Band 10:約43.45×24.86×8.99mm/約14~15g
  • HUAWEI Band 11 Pro:約43.5×28.2×8.99mm/約18g

装着感で違いを強いて挙げるなら、Band 9は耐久性ポリマー素材、本機は文字盤部分にアルミニウム合金を採用しています。見た目の高級感は増した一方、触り心地だけでいえばBand 9のほうが僅差で好みでした。

従来通り充電を気にせず使える

筆者がBandシリーズを使い続けている理由は、1日中着けていられる装着感に加えて、充電を気にせず使用できるバッテリー性能にあります。

Band 9は「約45分で満充電、5分の充電で最大2日間使用できる」うたい文句通り、外出直前にバッテリー残量が心許ないときでも数分充電するだけで1日使えたのが便利でした。

Band 11 Proでは、公式サイト上で満充電までの時間や5分の充電でどれだけ使えるか公表されていませんが、実際に5分充電してみると約5~7%ほど回復しました。バッテリーが空に近い状態でなければ、短時間の充電で1日分をまかなえそうです。

HUAWEI Band 11 Pro

Band 11 Proのバッテリー駆動時間は、通常使用が約14日間、ヘビーユースが約8日間です。Band 9(通常約14日間、ヘビーユース約9日間)と比べるとヘビーユース時はわずかに短いです。

とはいえ、高シリコンバッテリーを初搭載し、前モデル比でエネルギー密度を12.7%高めたとしており、高輝度化や機能強化をしても、従来と同等レベルのバッテリー性能を維持している印象です。充電は週1回程度で済んでおり、日常生活では十分すぎる駆動時間だと言えます。

なお、HUAWEIの定める「通常使用」と「ヘビーユース」は以下の通りです。

  • 通常使用:24時間心拍数測定ON、毎週30分間のワークアウト、メッセージ通知ON(1日平均メッセージ50件、通話6件、アラーム3回)、1日に200回画面点灯した場合
  • ヘビーユース:24時間心拍数測定ON、TruSleep有効化、自動血中酸素レベル測定と情緒・ストレス測定ON、毎週60分のワークアウト、メッセージ通知ON(1日平均メッセージ50件、通話6件、アラーム3回)、1日に500回画面点灯した場合

GPS対応で散歩ルートを記録できるように

過去にBand 9をレビューした際に指摘した短所が、スマートウォッチ単体でのGPS測位に対応していない点でした。Band 11 ProはGNSSによる測位機能を搭載し、この弱点を克服しています。

筆者は、GPSでウォーキングやランニングのコースを記録し、動画で振り返れるHUAWEIの「ダイナミック追跡」機能を愛用しているのですが、Band 11 Proでは単体で同機能を使用できます。

これにより、スマホを持たずに散歩しても、帰宅後にルートを確認できるようになり、Band 9と比べて使い勝手が大きく向上しました。

スマートウォッチ単体で散歩のルートが記録できるように

装着感と電池持ちを維持しつつ、使い勝手が一段上に

HUAWEI Band 11 Proは、Bandシリーズらしい軽さと快適な装着感を継承しつつ、GPS測位対応で本格的な運動記録も残せる上位モデルのスマートウォッチです。筆者としてはより完成度の高い一台となり好印象でした。

なお、GPS測位を重視しないなら、8,580円の「HUAWEI Band 11」も選択肢になります。どちらも初めてのスマートウォッチとしてはもちろん、Bandシリーズからの買い替え先としても満足度は高いでしょう。

HUAWEI Band 11 Pro
HUAWEI Band 11
浅井 淳志