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dアカウント、プッシュ通知認証を終了へ 26年5月にパスキー認証へ統一

NTTドコモは、dアカウントのセキュリティ強化と利便性向上を目的に、「dアカウント設定アプリへのプッシュ通知による認証」を2026年5月頃に終了する。今後は認証方式をパスキーに統一する。

プッシュ通知による認証は、dアカウント設定アプリの「いつもパスキー設定」が有効な場合に、パソコンやWi-Fi接続中のスマートフォンからのログイン時に求められるもので、アプリに届く通知から生体認証などでログインを完了できる仕組み。

統一される「パスキー認証」は、FIDO2/WebAuthn準拠の国際標準方式で、パスワード不要の安全なログイン手段として、生体認証や画面ロックなどを利用できる。

現行のプッシュ通知による認証提供終了後のパスキー認証手段は以下の通り。

  • Bluetooth搭載のパソコン:QRコードを使った認証
  • パスキー認証対応のデバイス:パスキー認証対応ブラウザーでdアカウントメニューにアクセスし、端末登録して認証

上記2点以外のパスキー非対応端末は対応する認証デバイスまたはBluetooth搭載のパソコンが必要となる。対応環境は、スマートフォンがAndroid 10以上のChromeブラウザーまたはiOS/iPadOS 16.3以上のSafari/Chrome、パソコンがWindows 11以上のEdge/ChromeまたはmacOS 13以上のSafari。QRコードを使う場合は、Bluetooth搭載が必要となる。

ドコモ回線契約者でパスキー非対応のスマートフォンを使っている場合は、Wi-FiをOFFにし、モバイル回線でネットワーク暗証番号を使ったログインが可能。非契約者は、パスキー対応のスマートフォンの利用が求められる。

なお、「いつもパスキー設定」は解除の必要はなく、dアカウント設定アプリ自体も2026年5月以降も継続して利用可能。本人確認やアカウント情報の確認・変更などに引き続き活用できる。