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SBI証券、25年秋に「パスキー」導入 セキュリティ強化
2025年7月31日 19:20
SBI証券は31日、2025年秋を目処に、「パスキー」などフィッシング耐性のある多要素認証「FIDO2(パスワードレス認証)」を導入すると発表した。
FIDO2対応により、スマートフォンやパソコンなどに組み込まれた生体認証などのロック解除に利用される認証機能を活用し、ログイン等でパスワード入力を不要にする。主要なブラウザやOSが対応しているため、証券サービスの利用をシンプルで使いやすくする。
SBI証券では、21年からFIDO(スマホ)認証に対応。25年の初頭から増加した証券会社を狙ったフィッシング詐欺等の対策として、5月からは2要素認証を必須化しているが、そのため、ログインや取引の際に認証アプリ等を使うなどの手間も発生している。新たにFIDO2(パスキー)対応により、多くのチャネルやデバイスでの対応が可能となるほか、パスワード入力を不要とする。
25年秋に、SBI証券のWebサイトから導入を開始し、順次対象チャネルを拡大。最終的には全チャネルで提供予定としている。
なお、年初から春までに発生した。フィッシング詐欺等による口座乗っ取り被害の補償については、被害額の50%を基本とした金銭による補償と見舞金として一人当たり一律1万円を補償する。第2四半期に約80億円の損失計上を見込む。


