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SBI証券と楽天証券、パスキーに対応

楽天証券とSBI証券は、パスワードを使わずに登録された生体情報などでログインできる「パスキー認証」を導入した。SBI証券は10月25日、楽天証券は26日から対応を開始した。

パスキーは、従来のパスワードに代わり、顔・指紋などを利用して本人確認を行なう認証技術。スマートフォンやパソコンから簡単に扱えてセキュリティの強化が見込めるため、IT大手などから対応が進められてきたが、25年初頭にフィッシング詐欺等による口座乗っ取り被害が発生していた証券会社も急ピッチで対応を進めている。

楽天証券は7月に「10月26日からパスキーに対応」と発表し、SBI証券も「今秋」対応を予告していたが、SBI証券が楽天証券の1日前に対応した。パスキー認証を利用してログインする場合には、ユーザーネーム・ログインパスワードの入力や「デバイス認証」や「電話番号認証」などが不要となる。

パスキー認証に対応(出典:SBI証券)

なお、9月3日にはウェルスナビがパスキーに対応しているほか、野村證券も10月18日に対応。マネックス証券は10月31日に対応予定。ネット証券大手では、PayPay証券が25年秋~冬、三菱UFJ eスマート証券が2026年春対応予定で、松井証券が検討中となっている。

9月3日からパスキーに対応開始したウェルスナビは、約1カ月でパスキーの利用者数が10万人を超えたと発表している。