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KDDIとローソン、AI×ロボットで店舗DXをさらに加速

KDDIとローソンは、AIとロボット技術を組み合わせた新たな店舗DXの実証を「ローソン S KDDI高輪本社店」にて11月8日から開始する。

この実証では、店内を巡回して売場の欠品を検知するロボットと、商品を品出しするロボットの2種類のロボットが活用される。売場の欠品を検知するロボットには撮影機材が搭載され、画像解析AIを組み合わせて商品陳列棚の欠品検知が実施される。これにより、人による目視確認が不要で、売場から離れた場所でも最新の状況を把握できるようになる。

商品を品出しするロボットには、店舗業務を事前に学習し手掴みでの繊細な作業が再現できるアームが搭載されており、商品の品出し自動化の実証を行なう。これにより、現在も実証を行なっている飲料陳列ロボットによるバックルームでのペットボトル飲料の品出しに加えて、売場においてもお、菓子類やインスタント食品などの自動品出しが可能になる。

KDDIとローソンは、事業基盤やAI・DX技術を活用し、ローソンが掲げる2030年度に店舗オペレーション30%削減の目標実現に向けて取り組んでいる。高輪での実証結果をもとに、今後、他店舗への拡大も視野に展開を目指す。

AIグラスも活用

KDDIとローソンはまた、「AIグラス」を活用した業務効率化実証を10月28日~12月26日までの期間で実施する。

使用されるAIグラスは、カメラやマイク、スピーカー、無線通信機能などが内蔵された装着負荷の少ないグラス型デバイスで、ネットワークを通じてAIと連携可能。

実証では、ローソン店舗にて従業員がAIグラスを着用して業務を撮影し、現場での作業内容や作業時間をAIによって詳細に分析・可視化する。また、食品調理などの業務マニュアルをAIに取り込み、AIと対話しながら手順などを確認可能で、作業支援も実現する。これらにより、AIグラスを活用した店舗業務効率化の効果や、作業者の身体的な負荷、使い勝手など、運用面での改善点を検証する。