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ソフトバンクとJR西、鉄道沿線の光ケーブル活用の専用線サービス
2026年2月10日 17:21
ソフトバンク、JR西日本光ネットワーク、JR九州電気システムは10日、鉄道沿線の光ケーブルを活用したイーサネット専用線サービスの提供に向けて協業し、2月よりサービス開始すると発表した。
AIや自動運転の普及、データセンター機能の高度化により、通信インフラには大容量データを高速かつ安定的に伝送できる性能に加え、非常時にも安定して機能する信頼性が求められている。
また、電力供給や用地確保の制約から、データセンターを東阪の都市部への集中から九州など地方へ分散させる動きも進んでおり、災害リスクの低減やエネルギー制約への対応、地域分散型のデジタルインフラ構築として重要性が高まっている。
新サービスは、ソフトバンクのWDM(波長分割多重)ネットワークと、JR西日本光ネットワークおよびJR九州電気システムが保有・運用するWDMネットワークを相互接続して提供する、低遅延・高信頼のイーサネット専用線。
鉄道インフラに近接したルートを通る光ケーブルを利用することで、比較的直線的なルート構成が可能となり、一般的な通信経路より物理的な伝送距離を短縮できるため、通信の遅延低減につながるという。また、鉄道インフラは耐震性や安全性の観点から、堅牢に設計・運用されている点も強みとする。
同サービスでは、帯域保証型の専用線としてユーザーごとに専有帯域を提供し、他トラフィックの影響を受けにくい通信環境を確保。異なる2経路を光スイッチで自動切り替えする冗長構成に加え、3社のWDMネットワークを組み合わせた構成により、単一事業者に依存しない高い可用性をうたう。用途に応じて最適なルートを選択できる柔軟なネットワーク設計にも対応する。
想定用途は、金融分野の高速取引、データセンター間の大容量データ転送、AI学習用データの伝送、放送メディアの映像伝送など。3社は今後、広帯域化・高速化に向けた技術検証を進めるとともに、産業界や自治体での活用を後押しし、災害に強い通信インフラの拡充や地域DXの加速につなげるとしている。
