レジが存在しない「ローソン」　KDDI社員専用の実験店舗

KDDIとローソンは、JR高輪ゲートウェイ駅の「TAKANAWA GATEWAY CITY」内、KDDI本社の社員専用フロアに「ローソン S KDDI高輪本社店」をオープン。オフィス環境に特化した「Real×Tech LAWSON」の実験店舗として運営を開始した。

利用者がKDDI社員に限られる環境を活かし、オフィスワーカーの生産性向上につながる価値を提供する店舗。店舗内にはレジが存在せず、レジに並ぶことなく決済できる「オフィスローソンアプリ」を利用する。

アプリでは購買履歴などをもとに、パーソナライズされた商品のレコメンドも行なう。データを活用し、一人ひとりのニーズに最適化した購買体験を提供する。

オフィスローソンアプリでレジに並ばず決済

また、配送ロボットを10台導入し、ローソン店舗の商品をオフィスの執務室内までデリバリーするほか、オフィス内の回遊販売も行なう。ロボットはエレベーターを利用してフロアを移動でき、店舗に立ち寄ることなく商品を購入できる。

8月からはダイナミックプライシングを導入予定で、商品の在庫数に応じてリアルタイムで値下げを行なう。消費期限が近付いた商品には割引価格が適用され、アプリ上で割引対象商品を確認可能。プッシュ通知によるタイムリーな情報提供も実施する。

今後は、利用したKDDI社員の声をもとに使いやすさや利便性を追求。最先端の技術を積極的に取り入れて検証しながら、他企業のオフィスなどへの展開も目指していく。