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踏切遮断かんに玄武岩由来の新素材「バサルト繊維」 ミズノなど
2026年2月10日 15:00
吉原鉄道工業とミズノ テクニクスは、環境配慮型遮断かんを共同開発した。FRP製遮断かんの強化繊維として、従来のガラス繊維に代えて、天然素材を原料とする「バサルト繊維」を採用。大幅な環境負荷低減と、安全性を向上させる機能強化を実現した。
バサルト繊維は、天然素材である玄武岩100%から製造される素材。製造段階で環境負荷の高い化学物質を一切添加せず、有毒ガスや有害物質を排出しない。多くの学術研究によるLCA調査によると、製造段階での地球温暖化係数を従来素材と比較して平均約45%、最大約78%削減できるとされている。
さらに、焼却処理時に液状化せず粒子状になるため、焼却炉内壁に固着せず、炉を傷めることがない。これにより、従来素材で困難だった焼却処理が可能となり、埋め立て依存から脱却。多様で効率的な廃棄手段を選択でき、有害物質やマイクロプラスチック流出の抑制にも貢献する。
バサルト繊維は、従来素材を上回る弾性率を備え、耐切創手袋にも採用されるなど、高い強度を備えている。不燃材料でもあり、火災リスクも低減する。従来素材よりも高い絶縁性を備えていることから、落雷対策でも優れる。
高い耐候性も備えるほか、吸水率が従来素材の約6分の1と低く、耐久性を向上させている。
今回の共同開発では、これらの特長を最大限に生かす設計・製造技術を採用し、環境負荷を大幅に低減しながら、従来品と同等の質量・強度を確保。既存の作業手順を維持したまま踏切保守が可能となった。
さらに、バサルト繊維の特性と進化した製造技術により、折損時のささくれ発生などに対する安全性も向上している。





