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NTTとTBS、「AIテーマパーク」プロジェクト発足 アニメ・ゲーム展開
2026年2月10日 15:56
NTTとTBSホールディングスは、生成AIが普及する社会で次世代エデュテインメントを創出する共同プロジェクト「e6 project(イーシックス・プロジェクト)」を始動する。
第1弾として、完全オリジナルIP「感情騎士 - エモーショナル・ナイト -」を開発。その世界観をリアルに体験できる常設拠点「AIテーマパーク(仮称)」の設立に向けた事業検証を推進していく。体験コンテンツの詳細や体験方法などは2月下旬に発表予定。
子供たちが遊びながら、自分の「好き」や「こうしたい」を選び取る原体験を、エンターテインメントとして実装するプロジェクト。生成AIが普及するなか、子供たちが「自分で決める力」を育めるようにすることを目的としている。
第1弾として、オリジナルIPとなる冒険ファンタジー「感情騎士 - エモーショナル・ナイト -」を開発。登場するキャラクターやストーリーを、アニメ・ゲーム・グッズなどメディアミックス展開し、リアル体験へと拡張していく。ストーリーは、「見えない感情」を探す冒険を通じて、子供たちが自らの価値観に気づくといった内容を展開していく。
さらに、オリジナルIPの世界観を体験できる拠点として、「AIテーマパーク(仮称)」の設立に向けた事業検証を推進する。先端技術を活用して子供たちの行動や感情の変化をリアルタイムに捉え、一人ひとりに合わせてストーリーや環境が変化するパーソナライズされた体験を提供。子供たちが物語の世界に入り込み、AIと共に試行錯誤しながら、「自分で決める力」や創造性を育む拠点として構築していく。
プロジェクト発足の背景として、生成AIの普及で「もっともらしい答え」が瞬時に提示される時代が到来したことを挙げている。子供たちは「どれを選ぶか」「何が自分の本当の望みか」といった、自分で判断し決める力が重要となっていくため、プロジェクトでは、その意志の根源である「感情」を、自分らしい選択をするための羅針盤と捉えた。
プロジェクト名の「e6」は、「Education/Entertainment/Experience/Emotion/Evolution/Epiphany」の6つの要素(E)を意味している。この要素を核に、体験を「没入」「判断」「覚醒」の3つのサイクルとして設計。これらを循環させることで、子供たちが遊びながら自然と自分の意思を立ち上げ、テクノロジーと共存しながら自らをアップデートさせられるよう促す。
例えば、Entertainment(エンタメ)とEducation(教育)を掛け合わせることで、「勉強」ではなく「遊び」として熱中し、先端技術や新しい知識への興味・関心を自然に引き出す。
Experience(体験)とEmotion(感情)の掛け合わせでは、デジタルとリアルが融合した特別な「体験」を通じ、自らの心がどう動いたか(好き・嫌い・感動)を自覚すること。その「感情」が、AIの提案を選び取る「判断の羅針盤」となるとする。
Epiphany(ひらめき)とEvolution(進化)の掛け合わせでは、AIバディとの化学反応により、一人では到達できない「ひらめき」と出会い、テクノロジーを自らの力として取り込むことで、子供たち自身の能力が「進化」する瞬間を生み出す。
両社の役割は、NTTグループは次世代情報通信基盤「IOWN」、NTT版LLM「tsuzumi 2」などの先端技術を統合し、「遊びのインフラ」として体験に実装。子供たちの行動や感情の変化に合わせ、演出や難易度、物語の展開がリアルタイムに反応・進化する「体験基盤」を提供する。
TBSは、「探究学習」を推進し、エデュテインメント専任部署「エデュテインメント事業センター」を新設。長年培ってきたクリエイティブ力とストーリーテリングの力を生かし、子供たちが自ら問いを立て、夢中で没頭できる「世界観」を構築する。


