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南海、難波駅リニューアル 白い柱とライン照明で明るい駅に

改修後の中央改札口

南海電鉄は、同社最大のターミナルである難波駅の2階中央改札口 コンコースをリニューアルし、9月27日から使用を開始した。

柱レンガタイルや床タイルを撤去し、曲線を活かした白い柱が際立つ明るい駅を創出。また、コンコース内全体に柱や天井を伝うライン照明を取り入れた。

改修前の中央改札口

柱は、設計コンセプト「LOOP」を象徴するデザインを採用。LOOP LINE(多様性を巻き込む進化・循環)とWHITE LOOP(大阪・なんばの活力を際立たせる白)をコンセプトに、明るく洗練された包容力のある空間を目指した。構内に立ち並ぶ柱は「LOOP(円)」を重ね合わせたデザインとした。

曲線的な柱デザインとライン照明
柱は内外の面で輝きが異なる

リニューアルに合わせて、駅構内案内サインシステムを全面的に見直し、視認性と可読性を向上させた新サインを先行的に設置。新サインの特徴は盤面上部のアクセントラインで、路線別に分けられたラインカラーが直感的な案内情報の識別を手助けし、また角を削ったフォルムによりスタイリッシュさと柔らかさを両立させたとしている。

番線を表す数字も、アクセントライン同様に角を削ったオリジナルフォントとし、階段部にはこれを大きく掲示。この案内サインをもとに、今後、各駅へと展開する。

和文・英文ともに可読性の高いサイン
大きな番線表示

改札前には、混雑緩和を目的に椅子等を設置。南海本線側エリア(西側)は、難波と関西空港を結ぶ特急「ラピート」のホームにもつながっている。そのため、大きな手荷物を持つ利用客が集中して改札口に向かうことで、改札口周辺で混雑が発生していた。

そこで、コンコースの壁際に椅子や大型マップ・アート作品を設置。利用客の通行動線と滞留場所を整理する施策を通じて、改札口周辺の混雑緩和を図る。

椅子の設置にあたっては実験設置を行ない、利用者の行動傾向や滞留の様子を観察・分析。その結果を踏まえた形状や配置としつつ、駅空間を彩る個性的な椅子を導入した。

大型マップと椅子を設置
椅子とアート