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難波駅直結の28階建て複合施設開発 ホテルは「ハイアット セントリック」
2025年8月21日 19:30
関電不動産開発、南海電鉄、Osaka Metroは、難波/なんば駅に直結する28階建て複合施設開発を共同で進める。商業、オフィス、ホテルで構成され、ホテルは「ハイアット セントリック」が関西初上陸となる。2027年3月着工、31年3月開業予定。
「(仮称)難波千日前地点再開発プロジェクト」として進められる事業で、規模は地上28階・地下2階、高さは128m。地下2階から地上3階に商業施設、4階から13階にオフィス、15階から28階に「ハイアット セントリック なんば 大阪」を展開する。敷地面積は3,053.35m2、建築面積は2,240.50m2。
開発コンセプトは「タテなんば」。なんばらしさである「みち」と「ば」をタテに積み上げるプロジェクトとしており、なんばのまちを繋ぐ回遊動線と、クリエイティブ文化の「創造」と「発信」を担う場を立体的に表現した「タテなんば」をコンセプトとした。
開発コンセプトを具現化する3つの要素として、「Landmark」「Alley」「Commons」を挙げる。
「Landmark」は、23年11月にオープンした「なんば広場」や歩行者空間化された「なんさん通り」と一体化し、なんばエリアのランドマークとなるという目標を示している。
「Alley」は、なんばの界隈性と路地性を継承した、建物内および周辺街区との重層的な回遊動線を示している。商店街や細い路地による回遊性や界隈性が特徴のウラなんばの接点に位置し、オモテとウラのなんばエリアの魅力を繋ぎあわせる回遊のみちをデザインすることで、回遊性向上を目指す。
「Commons」は、ミナミの多様なクリエイティブ文化が交流する「創造」と「発信」の場を示している。計画地周辺には「食」「ファッション・アート」「エンターテインメント」などの文化が集積しており、さまざまな人々が交流する機会を創り出し、刺激を共有できる場をつくることを目指す。
1階の路面には、なんば広場やなんさん通りとフラットに繋がる店舗等を配置。地下から地上までの吹抜けを設けることで、地上の活気が上下階のタテに滲み出るように構成する。
地下2階は地下街「NAMBAなんなん」と接続するが、この接続口を拡幅して回遊性を向上させ、一体感のある施設計画とする。
オフィスは、コワーキングスペースや来店対応可能なフロア、内装の自由度を高めたスケルトンオフィスなど、複数タイプのオフィスを用意。一部フロアにはバルコニーを配置し、外と連続した開放感を演出する。
基準階はなんばエリア最大クラス380坪程度を想定。30坪程度を基本単位に分割を可能とするなど、クリエーターやスタートアップ企業から大企業まで、多様なニーズに応えるワークプレイスを目指す。
ハイアット セントリックは、フルサービスのブティックホテルブランド。インバウンドの増加に伴い、なんばエリアに不足していた上質なホテルとして展開する。28階の屋上にはルーフトップバーを設置予定。客室数は267室で、全室34m2以上。






