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「東京暑さマップ」公開 都内の熱中症危険度を1kmメッシュ表示

日本気象協会は、東京都と連携し、1kmの高解像度で都内全域の暑さ指数を確認できる「東京暑さマップ」を公開した。

「東京暑さマップ」は、都内全域を対象に、現在から48時間先まで、1時間ごとの暑さ指数(WBGT近似値)を1kmメッシュ単位で表示する。これにより、細かな区域と時間別で、暑さ情報を都民に対し提供する。また、7日先まで1日ごとの暑さ指数も表示し、早い段階からの暑さ対策や準備を支援する。

WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症の予防を目的とした指標。「東京暑さマップ」では、気温、相対湿度、風速、全天日射量などの通常の気象観測で得られる要素を用いて、WBGTの近似値を算出している。

日本気象協会は、熱中症の予防・対策に関する啓発強化として、2024年5月に東京都と「TOKYO『熱中症ゼロへ』アクション事業」に関する協定を締結。東京都内での熱中症対策の情報発信やデータ分析などを実施している。

近年の増加する猛暑の影響で、熱中症リスクが増加している。東京都では、2024年5月~9月の熱中症による救急搬送者数が8,100人(前年比775人増)となり、調査を開始した2008年以降で最多となっている。