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海老名駅前開発「ViNA GARDENS」最終章 ファミリー棟・ホテル温浴棟

2棟完成後の海老名駅周辺のイメージ

小田急電鉄は、小田急線 海老名駅西口の開発エリア「ViNA GARDENS」について、2027年春開業予定の「(仮称)ファミリー棟」と、2028年開業予定の「(仮称)ホテル温浴棟」の新築工事計画を決定した。ViNA GARDENSは全9開発区画で構成され、今回の2棟によりすべての開発が完了することとなる。

海老名市は開発や住居供給、交通利便性の向上に加え、子育て支援に関する公的サービスが充実していることなどを背景に、同市の将来推計を上回る勢いで人口が増加しているという。特に0~4歳と30~44歳の人口が増加していることから、小田急電鉄は若いファミリー層の流入が多いものと想定している。

ファミリー棟には保育園や学童保育、グローバルな視点を育む教育機能を備えた学習環境を整備。また、ペットと暮らす家庭に向けて、トリミング、しつけ教室、動物病院、ペットホテルなどの機能を展開する。そのほか、「小さなお子さま連れでもゆったり過ごせる」をコンセプトとした飲食空間を計画する。

ファミリー棟のイメージ

ファミリー棟の規模は、地上5階建て、高さ22.6m、敷地面積3,395.90m2、延床面積3,527.73m2。所在地は海老名市めぐみ町512-9(地番)。11月に着工しており、26年12月の竣工を予定している。

ホテル温浴棟には、同開発エリア内の地下約1,300mから湧き出る温泉を楽しめる日帰り温浴施設やホテル、店舗を整備する。温浴施設は大浴場、大型サウナ、家族風呂を展開。温浴後に利用するラウンジには、リラックススペース(お昼寝処)、キッズエリア、ワークスペースの設置を計画している。

ホテルの客室数は約120室で、ビジネス利用想定のシングル・ダブルルームや、家族やグループ利用想定の部屋など、目的や利用人数など多様なニーズに応える客室構成とする。滞在中は温浴施設を自由に利用可能。

ホテル温浴棟のイメージ

ホテル温浴棟の規模は、地上12階建て、高さ51.5m、敷地面積2,079.32m2、延床面積10,573.22m2。所在地は海老名市めぐみ町512-4(地番)。26年1月着工、27年11月竣工予定。

小田急電鉄は1960年代から海老名駅前での開発を段階的に進めており、当時、駅周辺開発構想に着手。1973年には構想にあわせて駅を移転した。

2002年の大型商業施設「ViNA WALK」開業を皮切りに、自治体と連携しながら開発を推進。2015年に「ViNA GARDENS」の開発計画を公表し、これまでに商業施設、分譲マンション、オフィスビル等を開業している。また、21年4月に駅隣接地に「ロマンスカーミュージアム」を開業した。

交通については、16年に海老名駅を新たなロマンスカー停車駅に指定。他社線では相鉄本線の海老名駅があるが、19年11月に相鉄・JR直通線、23年3月に相鉄・東急直通線が開業し、都心アクセスが向上した。そのほかJR相模線が通っている。