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デジタル庁「Japan Dashboad」に市区町村データを追加 自治体比較が可能に

デジタル庁と内閣府は19日、経済・財政・人口などのデータ統計を可視化する「Japan Dashboard」において、市区町村ごとのデータを確認できるダッシュボードを追加した。

「経済・財政・人口と暮らし(市区町村ごと)に関するダッシュボード」では、約300の指標を人口、経済、教育、社会保障、暮らし、社会基盤、地方行財政の7分野に整理している。

同ダッシュボードでは、データの種類や収録期間、出所を掲載し、自治体の政策立案や業務での分析に活用できる「指標のデータをみる」や、指標を地図上に表示して市区町村ごとの違いや特徴、傾向を確認できる「1つの指標を地図でみる」などを用意。

また、選択した自治体の1つの指標を類似・任意団体と比較したり、2つの指標の関係性を散布図で表示したり、最大4指標の時系列推移を地域ごとに並べて傾向や差異を確認したりできる。複数の指標を一括でダウンロードできるデータカタログ機能も備える。

今回の追加は、「市区町村別のデータを見たい」や「規模の近い市区町村と比較したい」という声を受けたもの。地図表示や自治体比較の機能を強化することで、各市区町村の特徴や課題を直感的に把握でき、政策検討に生かせるとしている。

デジタル庁は、Japan Dashboardが学生向けの統計学習やデータ分析の教育ツールとしても有用だとし、同庁のデータサイエンティストや統計の専門家を派遣する出張授業を高校で実施する予定だという。