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都営交通、忘れ物検索が24時間対応に チャット活用

東京都交通局は、AIを活用した忘れ物検索サービス「find chat」を6月10日9時より導入する。都営交通での忘れ物をスマートフォンやパソコンから24時間チャットで問い合わせできるようになる。スタートアップ企業のfindが開発・提供する「落とし物クラウドfind」を利用する。

対象となるのは、都営地下鉄、都営バス、東京さくらトラム(都電荒川線)、日暮里・舎人ライナーの車内や駅構内で預かった忘れ物。

「find chat」では、24時間チャットでの問い合わせを受け付ける。回答は9時から22時の間にオペレーターが行ない、21時以降の問い合わせは翌日9時以降の回答となる。問い合わせ時に忘れ物の画像を添付すると、AIが特徴を自動で判別し、発見しやすくなる機能も備える。対応言語は日本語、英語、中国語(簡体字)、韓国語の4カ国語。

利用方法は、専用サイトからメールアドレスで認証登録する。アプリのインストールは不要で、7月からはLINEアカウントでも認証可能になる予定。認証後、フォームに忘れ物の情報を入力して送信すると、オペレーターが検索し結果をチャットで回答する。忘れ物が見つからなかった場合は、翌日にオペレーターが再度検索して回答する(1回のみ)。見つかった忘れ物は、都営地下鉄の駅や都営バスの営業所などで、本人確認書類を提示の上で受け取れる。

駅やバス営業所の職員が忘れ物の写真を撮影するだけで、AIが品名や色などの特徴を自動判別してシステムに入力するため、登録作業の省力化も見込まれる。