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SBI、“金融ネオメディア”構築に乗り出す

SBIホールディングスは、「ネオメディア生態系の構築」に向けた新会社「SBIネオメディアホールディングス」を設立すると発表した。メディア事業の本格展開を目指す。

ネオメディア生態系とは、プラットフォームやIP・タレント、先端技術、制作機能などを掛け合わせ、「発掘」「拡散」「投融資」を連動させるというメディアの構想。同社によれば、近年、米国を中心に主要な金融機関によるメディア領域への進出が加速し、金融とメディアをシームレスに結びつける動きが顕著としており、こうした流れをとらえた取り組みとなる。

5月9日に開催したSBIホールディングスの決算でも「ネオメディア生態系の構築」について説明されており、事業会社の設立が決定した形。新会社の事業内容は、SBIグループのメディア・マーケティング関連事業の統括。

背景(決算資料より)
金融機関以外にも、イーロン・マスク氏が構想するスーパーアプリも金融ネオメディアと捉える(決算資料より)

新会社のSBIネオメディアホールディングスは、SBIグループの情報発信力の向上に貢献していくほか、SBIグループが推進する第4のメガバンク構想とも連動し、地域の金融機関やメディア、地方公共団体、地元企業とも共創しながら、地方創生に貢献していく方針。

また、グループの「メディア・IT・金融の融合」という戦略的構想に基づき、国内外の有力メディア関連企業・制作会社・芸能事務所とのジョイントベンチャー(JV)設立やM&Aも行なう予定としている。

ほかにも、先端技術に投資を行なう1,000億円規模のコンテンツファンド(ゲーム・アニメ領域に注力)や、アライアンスパートナーとの提携により、金融機能、ビッグデータ、グローバル展開支援、コンテンツなどの多岐にわたる要素を統合したネオメディア生態系の構築を目指す。

ネオメディア生態系(決算資料より)