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新綱島駅前に木造商業施設 「池谷家住宅」を改築
2025年4月28日 18:12
東急、住友林業、再生建築研究所は、東急新横浜線新綱島駅前で推進する「池谷家古民家周辺不動産活用プロジェクト」において、2棟の木造商業施設の新築工事を5月1日に着手する。あわせて築168年の歴史的建造物「池谷家住宅主屋」の改修も推進しており、古民家の改修工事は2月より着手している。開業は2026年度下期を予定。
敷地中央に位置する「池谷家住宅主屋」を囲むように2階建ての低層木造商業施設を新築。新綱島駅周辺で進行中の開発事業と調和しながら、地域の賑わい創出を図る。東急が事業コンサルタント、住友林業が設計施工、再生建築研究所が全体監修と古民家改修工事の設計監理を担当する。
改修する池谷家住宅主屋は、2024年に横浜市認定歴史的建造物および特定景観形成歴史的建造物に指定された文化財。外観や伝統的な真壁造りの意匠を極力保存しつつ、耐震性向上や設備更新を行ない、飲食店舗、物販店舗、事務所など事業用途への転換を進めている。
住友林業が設計・施工を手掛ける新築施設は、深い軒下空間や連続する木の柱といった伝統建築要素を取り入れ、多くの木材を使用。構造柱を露出させることで、自然の温かみと木の風合いを感じられるデザインとした。また、資材調達から解体までの二酸化炭素の排出量と炭素固定量を「One Click LCA」で算定し、環境負荷を低減する。