ニュース
有楽町線・南北線延伸 特設サイト公開
2025年4月1日 12:28
東京メトロは、2030年代の開業を目指す有楽町線・南北線延伸 新線プロジェクトの特設サイトを3月31日に開設した。事業概要や整備効果を公開している。
同プロジェクトは、有楽町線延伸(豊洲・住吉間)と南北線延伸(品川・白金高輪間)に取り組む事業で、2024年11月5日に工事着手。地下鉄ネットワークの強化を通じて、臨海部・都心部へのアクセス利便性の向上や沿線まちづくりへの寄与などを目標としている。開業はそれぞれ2030年代半ばを目指す。
有楽町線延伸は、豊洲駅で分岐し、東陽町駅、住吉駅方面へ4.8km延伸する計画。枝川駅、東陽町駅、千石駅(いずれも仮称)を新設する予定としている。総建設費は約2,690億円。
整備効果として、東京圏北東方面から臨海部へのアクセス利便性の向上を図る。現状、住吉駅から豊洲駅への移動には所要時間約20分、乗換2回が必要となるが、延伸により所要時間が約9分に短縮され、乗換も不要となる。
また、東京メトロ東西線の最混雑区間である木場駅から門前仲町駅間の混雑率が、国の目標値である180%以下となることが想定され、その他の周辺鉄道路線においても車内混雑の緩和が期待されるという。
南北線延伸は、白金高輪駅で分岐し、品川駅方面へ2.5km延伸する計画。現在の品川駅西口の横に位置する国道15号直下に地下鉄の品川駅を造る予定としている。総建設費は約1,310億円。
整備効果として、六本木・赤坂エリアと、品川駅周辺地区が直結し、六本木一丁目、溜池山王などの都心地区と、品川地域およびJR東海道本線、JR京浜東北線、京浜急行本線等の各路線沿線へのアクセス利便性の向上を図る。
現状、六本木一丁目駅から品川駅への移動には、所要時間約19分、乗換2回が必要となるが、所要時間が約9分に短縮され、乗換も不要となる。