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エヴァ「特務機関NERV」配給の防災備蓄品プロジェクト始動
2025年3月19日 14:06
「特務機関NERV(ネルフ)防災」アプリを展開するゲヒルンと、「エヴァンゲリオン」シリーズを製作する映像企画・製作会社であるカラーは、防災備蓄品を開発するプロジェクト「特務機関NERV 指定防災備蓄品計画」を共同で企画する。
アニメ作品「エヴァンゲリオン」シリーズに登場する特務機関NERVが、第3新東京市に対して防災備蓄品を指定・配備しているという独自のコンセプトのもと、実用性の高い防災用品にエヴァンゲリオンの世界観を取り入れた商品開発を行なうプロジェクト。今年は、1995年に放送を開始したアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の作品誕生30周年を迎える年となる。
食料品から防災用品まで、様々なカテゴリーの防災備蓄品の展開を予定している。商品選定には、ゲヒルンに所属する気象予報士や防災士が関わり、製品を実際に試用し、防災備蓄品として十分な品質と機能性を備えているかを確認。選定された製品は、ゲヒルンが必要に応じてデザインや企画で協力し、カラーが商品化ライセンスの許諾を行なう。
第1弾は、ホリカフーズが2020年に発売した「特務機関NERV指定 防災糧食」の復刻版を販売。発売は今秋を予定している。価格は9,000円(税別)。販売場所はエヴァンゲリオンストア、ECサイトなど。
火や水がなくても温かい食事が摂れる完結型災害食で、自衛隊や災害現場で使用されるものと同等の本格仕様を特徴としている。5種類のメニュー「ビーフカレー、牛丼、ビーフシチュー、中華丼、煮込みハンバーグ(和風ハンバーグからリニューアル)」をアソートした。
パッケージは、レーション(配給された食糧)をイメージした包装。外箱と包装には新劇場版のNERVマークと「特務機関NERV指定」の文字が入っている。
防災糧食の基盤となるのは、ホリカフーズが2003年から販売している災害食「レスキューフーズ」シリーズ。阪神・淡路大震災の教訓から生まれた商品で、発熱剤やレンゲ、紙ナプキンなど食事に必要なものをパッケージに同梱し、火や水がない状況でも温かい食事を摂れるように開発されている。
2004年の新潟県中越地震の際にはホリカフーズ本社も被災し、その経験から同社は災害食の開発に力を注いできたという。