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東急電鉄、ホーム乗降監視にAI画像解析活用 ワンマン運転を補助

東急電鉄とパナソニック コネクトは、東横線の都立大学駅、多摩川駅ホームの乗降監視用映像にAI画像解析技術を活用した実証実験を実施する。期間は2月1日から3月31日。

実証実験では、ホームで介助が必要な利用客を案内する際の駅係員の合図(バリアフリー合図)をAI画像認識で検出する。これによりワンマン運転を行なう運転士のドア閉扉判断を補助する。

東急電鉄は、'23年3月18日より、東横線でワンマン運転を実施している。現在のワンマン運転における、乗降時に介助が必要な利用客の対応は、ホーム上での対応開始時に、赤い手袋と反射ベストを着用した駅係員が運転士に両手を交差させるバリアフリー合図を送り、対応終了時には片手をあげる終了合図を送って行なう。駅係員の合図を車内モニタで確認した運転士が、対応開始時、対応終了時ともに、マイク放送で認識した旨を駅係員に伝え、相互確認を行なうというオペレーションで実施されている。

実証実験では、駅係員のバリアフリー合図の視認性をさらに高めることを目的に、ホーム上の乗降監視用映像内で、バリアフリー合図を送る駅係員をパナソニック コネクトが提供するAI画像解析技術により検出し、運転士が確認する車内モニタに「手合図検知」の文字を表示する。

実証実験では、バリアフリー合図を送る駅係員を検出するAI画像解析技術の精度を高めるため、ホームの乗降監視用映像を使用してAIの学習を行なう。実証実験に使われる撮影カメラの台数は、各駅上りホーム1台。