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「LINEヤフー」がスタート 「ライフプラットフォーム」を創る

LINEヤフーロゴ

10月1日、LINEヤフー株式会社が業務を開始した。日本を代表するネット企業であるLINEとヤフーが合併し、「圧倒的なプロダクトドリブン」を目指してプロダクトやサービスを強化。ヤフーとLINE、PayPayのID連携も進めていく。

'21年に持株会社のZホールディングス傘下で経営統合していたLINEとヤフーだが、合併によりサービス連携を加速する。Zホールディングス、LINE、ヤフー、Z Entertainment、Zデータの5社がグループ内再編に関する手続きを完了し、10月1日よりLINEヤフー株式会社となった。英文名はLY Corporation。

LINEヤフーの企業ミッションは、“「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。”。ライフプラットフォームには、「目覚めてから眠るまでずっと、ユーザーの毎日に寄り添う存在でありたいという想いを込めた」(LINEヤフー 出澤 剛 代表取締役社長 CEO)としており、「24時間365日、どんな時も人々の暮らしに寄り添い、驚きと感動を提供していく」とする。

新たにロゴも策定。LINEとYahoo! JAPANに共通する価値「ユーザーフレンドリー」「イノベーション」「テクノロジー」をキーワードに、LINEとYahoo! JAPANの結束によるさらなる革新の創出を表現したという。

英語のロゴ

従業員は連結で約28,000人(3月時点)、単独で10,000人以上(9月時点)。グループ会社数は124社(8月時点)。グループ延べ利用者数は3.2億超で、Yahoo! JAPAN 5,430万(月間ログインユーザーID数)、LINEの月間アクティブユーザー数は1.99億。サービス提供国・地域は約230。

10月からは、7つのカンパニーは、検索、コマース、ローカル・UGC、メディア、エンターテイメント、コミュニケーション、マーケティングソリューションという7つの組織体制に移行。旧LINEの事業は主にコミュニケーションカンパニーが担当する。

LINEとヤフーの各サービスは両ブランドで継続していくが、一部の事業は再編する。

10月以降はヤフーとLINEのID連携を推進し、各サービスの連携を強化。5,430万のヤフー会員と9,500万人のLINEユーザーのID連携により、収益性の高いメディア・検索の強化やプレミアム会員施策などを推進。メディア・検索、EC、金融・決済などグループ連携を強化していく。

10月に誕生するLINEヤフーが合併により実現すること(出典:2022年度 通期決算資料)

11月29日午前10時(予定)からは、ヤフーの会員サービス「Yahoo!プレミアム」が「LYPプレミアム」としてアップグレード。LYPプレミアムでは、ヤフーだけでなく、LINE関連の機能を強化し、LINEスタンプ プレミアム使い放題や、LINEアプリで5分以内の動画保存や写真のオリジナル画質保存に対応する。また、2024年度にはPayPayとのID連携も計画している。