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freee、インボイス対応強化 証憑添付のマッチングアラート等

freeeは、インボイス制度対応に向けてfreee会計のチェック機能を強化。証憑添付のマッチングアラート機能、修正待ちリストにおける税区分チェック機能、修正待ちリストにおける少額特例チェック機能などの、10月中の提供を予定している。

インボイス制度では、従来帳簿への記帳だけで可とされていた取引でも証憑保管が必要となったり、経過措置も踏まえた複雑な税区分の判断が必要とされる。そのため対応負担が予想されるが、チェック機能の強化により、取引の申請前に証憑添付漏れや税区分の間違いの修正ができるため二度手間となる作業の削減につなげる。

証憑添付のマッチングアラート機能は、取引の一覧画面で証憑が添付されていない取引と未処理となっているファイルボックスの証憑をマッチングできる。これにより、証憑の保管義務に簡単に対応できるとしている。

修正待ちリストにおける税区分チェック機能は、証憑が紐付いている取引に関しては適格請求書に該当するか否かを判断し、さらに自動入力された税区分が異なる場合にはアラートを出して修正提案を行なう。これにより、適切な税区分の選択と消費税額の計算を負担なく行なえるとしている。

修正待ちリストにおける少額特例チェック機能は、証憑が添付されていない取引に対しても、少額特例に該当する事業所については、10,000円未満の経過措置税区分となっている取引を洗い出し、税区分をまとめて修正できる。

なお、少額特例とは、税込10,000円未満の少額の課税仕入れについてインボイスの保存がなくとも一定の事項を記載した帳簿の保存のみで仕入税額控除ができるなどの、10月1日から2029年9月30日までの期間を適用対象期間とした特例。

「freeeカード Unlimited」でもインボイス制度対応方針を公開。カードでの支払後に受領した領収書やレシート等の回収・電子保存・カード利用明細との紐づけ管理・仕訳登録までを一連の流れで行なえるよう機能拡充を図る。これによりカード決済取引での、インボイス制度に対応した証憑管理が容易になるとしている。バーチャルカードでカードの即時発行にも対応予定。これらの対応は年内予定。