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インスタ、投稿者の収益になる「サブスクリプション」日本で開始

Instagramは、クリエイターがファンのサポートを通じて毎月一定の収益を上げることができる機能「サブスクリプション」を、日本で順次利用できるようになると発表した。

サブスクリプションを利用すると、クリエイターは登録者に対して限定コンテンツなどの特典を提供できる。これにより、ファンやフォロワーとより深い関係を築くと同時に、定期的に収入を得られる。

月額料金はクリエイター自身で設定可能。利用を開始すると、プロフィールに「サブスクリプション」ボタンが表示される。

クリエイターがサブスクリプションを通じて登録者に提供できる特典は、「限定コンテンツ(フィード投稿、ストーリーズ、リール動画、ライブ配信)」、「登録者限定のハイライト」、「登録者向けの一斉配信チャンネルとチャット」、「登録者バッジ」。

限定コンテンツは登録者のみに限定公開するもので、登録者はクリエイターのプロフィールにある王冠マークのタブから該当する投稿を見られる。

ハイライトは、登録者が最新の投稿を見逃すことがないよう、サブスクリプション限定で公開されたストーリーズが自動的にハイライトに保存される。

一斉配信チャンネルとチャットは、多数のファンと交流できる一斉配信チャンネルを使って、登録者限定のチャンネルを設定できる。また、DMのチャットグループに最大250人の登録者を招待し、双方向のやりとりや、ファン同士の交流促進が可能。チャットは7日、14日など期間を設定でき、期限を過ぎるか、クリエイター自身が早期に終了すると、参加している登録者はメッセージを送れなくなる。既存のやりとりはチャットが終了しても閲覧可能。

登録者バッジは、サブスクリプションに登録しているアカウントが投稿したコメントやメッセージの、アカウント名の横に紫色のバッジが表示される機能。誰が登録しているのかが分かり、優先的に返信するなどのアクションがしやすくなる。

サブスクリプションの利用には、プロアカウント(クリエイターアカウントもしくはビジネスアカウント)の設定、およびInstagramのパートナー収益化ポリシーを含む要件を満たしていることが必要。プロフィールに表示される「プロフェッショナルダッシュボード」を選び、「ツール」にサブスクリプションが表示されているかどうかで、利用資格の有無を確認できる。

サブスクリプション機能は、'22年11月に米国で正式に導入し、イギリス、カナダ、オーストラリアでテストを行なってきた。これまで日本の利用者は、対象国のクリエイターが提供しているサブスクリプションの登録のみ可能だった。

今後数週間のうちに日本を含む10カ国(オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、スペイン、イギリス)に提供を拡大する。また、今後数カ月のうちに提供国をさらに増やす予定。