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ハイブリッド書店「honto」連動のタテヨミコミックアプリ

大日本印刷(DNP)は、ハイブリッド型総合書店の「honto」と連動し、スマートフォン向けに“タテヨミ”のコミックアプリ「ホンコミ」を2月に開始する。アプリはiOS、Android対応。

スマートフォンなどでの縦スクロールを前提にした“タテヨミ”型コミックは試し読みでのニーズなどを含めて、市場が拡大中で、出版市場の起爆剤として注目されている。

「ホンコミ」アプリでは、メディアドゥとの協業でオリジナル作品を開発し、国内外に配信する。またLink-Uとの協業でアプリを共同運営し、オリジナル作品を開発。出版社などパートナーとの協業も進め、オリジナル作品やリブート作品も手掛けていく。

加えて機能も拡充予定で、アプリをユーザー・生活者の需要調査の場として活用しコンテンツの制作につなげる仕組みを提供予定。ほかにも、人気コンテンツのファン向けグッズ展開や、AIを活用した翻訳・着色などの制作機能でグローバル展開を支援する。

hontoとの連動では、hontoで利用できるクーポンや連動キャンペーンを実施、hontoの通販機能でグッズ販売を行なう。制作者にはhontoの購買データに基づいたコンテンツ開発の提案も行なわれる。

DNPは今回、アプリはサービスの一部を無料で提供するフリーミアムモデルで提供。2022年に提供を開始した、コンテンツの創出・製作やデータの変換を一貫して支援する「MANGA CREATIVE WORKS」と組み合わせて、コンテンツの事業プロセス全体を総合的にプロデュースするエコシステムの構築を進めていく。2023年中にアプリ内でオリジナル作品の提供を開始、事業全体で2027年度に30億円の売上を目指す。