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多摩川スカイブリッジ開通で混雑改善・防災性向上

交通開放時の様子 2022年3月12日

東京都と川崎市が共同で整備を行ない2022年3月12日に開通した、羽田空港(羽田グローバルウイングズ)と川崎市殿町(キングスカイフロント)をつなぐ新しい橋「多摩川スカイブリッジ」の効果の検証結果が発表された。

開通による効果を検証するため、開通約6カ月後の利用状況調査を行なった結果、大師橋(産業道路)の混雑状況の改善や、周辺地域の安全性・防災性の向上、特区内企業が連携面への好影響を実感するなどの効果が確認されたという。

多摩川スカイブリッジの上流に位置する大師橋の交通量は約3割減少。大型車が約4割減少したことで、大師橋の混雑状況が大幅に改善した。

歩道のない弁天橋通り(通学路)の交通量は約2割減少。大型車が約3割減少したことで、生活道路の安全性が向上した。また、新たな橋梁が整備されたことにより、大田区~川崎市間のリダンダンシー(代替性)が確保され、防災性が高まった。

羽田グローバルウイングズからキングスカイフロントまでの平均所要時間は、約14分から約3分に短縮。バス路線の開通などによる利便性の向上により、特区間連携への好影響をもたらしたとしている。

照明点灯時の様子

橋梁延長は約675m、幅員は17.3mから21.3m。原動機付自転車(50cc未満)および軽車両(自転車を除く)は通行できない。

事業費は約300億。事業期間は2016年度から2021年度、路線名は東京都市計画道路補助線街路第333号線及び環状第8号線。