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コインベースが日本撤退、1年半で

米Coinbase(コインベース)は、日本市場から撤退すると表明した。ユーザーは2月16日まで資産の引き出しが可能。入金は1月20日で停止する。

同社は撤退にあたり、「市場環境の変化により、現在の日本での事業の全面的な見直しと既存顧客との取引停止という難しい決断を下した」と説明している。

日本における暗号資産取引所サービスは金融庁の厳しい規制の下で提供されており、コインベースも、法定通貨と暗号資産を分別管理している。ユーザーは2月16日まで法定通貨や暗号資産の引き出しが可能。ほかの暗号資産取引所やセルフホステッドウォレット(コールドウォレット)に移動させたり、ポートフォリオを精算し日本円を国内の銀行口座に出金したりできる。

2月17日以降、コインベースが保有する暗号資産は日本円に変換された上で、法務局に供託される。2月16日までに引き出しを完了できないユーザーは、供託金から日本円を回収する必要がある。

暗号資産取引所サービス「Coinbase」は、日本において2021年8月にサービスを開始。世界最大規模の取引所が日本市場に参入すると謳っていたほか、三菱UFJ銀行がパートナーとして参加し連携、初級者から上級者までカバーする取引所として展開していた。