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ペットボトル以外を入れづらいゴミ箱。10月からキリンが導入

全国清涼飲料連合会と日本自動販売協会は、ペットボトル以外を入れづらい新機能の自動販売機横リサイクルボックスを業界統一仕様に決定。異物混入が多い屋外を優先に今秋から順次展開する。

投入口を下向きにするなどの工夫で、異物削減効果を実現するリサイクルボックス。2020年から実証実験が行なわれていたもので、実験の結果をもとに改良を施し、業界統一使用として決定した。

投入口が見えにくい角度、高さに設計し、カップ等の入りにくい口径で異物を抑止。本体は「ゴミ箱感」を払拭する業界統一カラーとして、SDGsのオレンジを採用している。投入口脇には、異物抑止を意識させる特大啓発スペースも設置。「ゴミ箱ではありません、リサイクルボックスです」と掲示して周知に努める。

リサイクルボックスの本体サイズは、398×530×943mm。投入口径は80mm。容量は約90L。

自動販売機横リサイクルボックスは、空容器を回収する目的で設置されるが、実際には空容器以外の異物混入が約3割と、「街のゴミ箱」になっているという。異物が入ることで本来入るべき空容器が入らず散乱の原因になることや、空容器回収業務や処理費用の負担が増加し、回収ペットボトルの品質が低下するため、リサイクルの円滑循環の妨げとなっている。

新型リサイクルボックスにより、本来の目的である回収する清涼飲料空容器の品質を向上することで、自販機事業者や再生処理工程の業務効率を改善し、ペットボトルの資源循環に貢献する。これまでの実証実験では、異物混入割合を約3割から5割削減できたという。

また、キリンビバレッジは同リサイクルボックスを10月から導入することを発表。異物混入が多い屋外を中心に2022年末までに1,000台を設置する。