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カインズ、群馬県前橋市にザスパ専用サッカー場。24年4月開業

カインズは、2月に締結した「企業版ふるさと納税を活用したプロスポーツ振興事業等に係る基本協定」に基づき、カインズが設計・建設し前橋市に寄付をするサッカー場施設の基本計画を前橋市市長定例会見内で発表した。同社がオフィシャルユニフォームパートナーとして支援しているJリーグサッカーチーム「ザスパクサツ群馬」は、専用の練習場やクラブハウスなどを持っていないことから、前橋市に同チーム向けのサッカー場を整備するもの。2024年4月開業予定。

前橋市では2012年度に、下増田町にサッカー場を整備し、プロスポーツによる地域振興の一環として、ザスパの練習利用に一定の配慮をした運営を行なっていた。しかし、プロスポーツクラブの練習環境、サポーター・地域住民との交流機会等の面で課題があり、一般の市民利用にも一定の制限がある状況だった。

カインズは、企業版ふるさと納税を活用し、ザスパの専用利用に配慮したサッカー場の整備を提案。前橋市が所有する市有地を提供することで、官民連携型の事業として新サッカー場を整備することになった。

サッカー場及びクラブハウスは、カインズが設計・建設を行ない、完成後に前橋市に寄附する。供用開始後は、ザスパが指定管理者となり、次世代選手の育成や地域住民の交流拠点として、施設の一部を開放するなど、連携して地域貢献を図っていく。

場所はローズタウンF地区北の一部(約5.28ha)。天然芝サッカーコート2面、人工芝サッカーコート1面(照明付き)、フットサルコート3面(照明付き)、クラブハウス(レストラン、コミュニティスペース等)が整備される。工期は12月~2024年3月まで。

ザスパの練習拠点として以外にも、「地元ユースの育成(ホームグロウン)」、「地域の健康増進とサッカー人口の拡大」、「スポーツ食堂の設置による食を通じた健康」、「子どもたち、ペット、地域交流、コミュニティーの拡大」の場として広く地域の人が利用することをコンセプトとしている。

地元ユースの育成としては、優秀な群馬出身プロ選手を育てるために、ザスパクサツ群馬アカデミーの練習拠点としても利用。幼少期からプロフェッショナルと学べる環境を整え、トップチームと同じ場所で、将来の有望選手を地域全体で育てていく。

ザスパクサツ群馬アカデミー

3面のフットサルコートを活用し、気軽にボールを蹴ることができる機会を提供し、地域の健康増進とサッカーの裾野拡大にも寄与。

ザスパ×アスリートフードのコラボレーションレストランも開設し、朝昼晩3食、選手と同じメニューを日替わりで提供する。

そのほか、グラウンドと同じ天然芝で子どもたちが自由に遊べる「多目的広場」や、ペットと一緒に過ごせるオープンカフェを提供。クラブハウス内には「コミュニティスペース」を用意し、地域の人達とザスパ、ファンがつながり、広げる、持続可能なコミュニティづくりをサポートする。