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”使い捨て傘ゼロ”へ。コンビニ並みを目指す「アイカサ」

傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupは、「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」を、旭化成ホームプロダクツ、大阪ガス、サントリーホールディングス、第一生命保険、丸井グループ等8社とともに立ち上げる。参画する企業のオリジナルデザインの傘を、アイカサにて展開する。

参画する企業は、旭化成ホームプロダクツ、NOK、大阪ガス、サントリーホールディングス、第一生命保険、100BANCH(パナソニックグループ主催)、丸井グループ、Rethink PROJECT。各社のオリジナルデザインの傘を制作してアイカサで展開するほか、各社のオフィスへの傘立ての設置や、社員へのアイカサ無料利用コード発行を行なう。

(上段左から)旭化成ホームプロダクツ、NOK、大阪ガス、サントリーホールディングス、(下段左から)第一生命保険、100BANCH、丸井グループ、Rethink PROJECT

2030年使い捨て傘ゼロプロジェクトの目的は、使い捨て傘ゴミの削減。使い捨て傘は数回の利用で廃棄されることから資源の無駄遣いとなるほか、ポイ捨てや、製造過程でのCO2排出があることを問題視する。

Nature Innovation Groupでは、使い捨て傘を購入する理由が、ただ濡れたくないためであることに着目。傘のシェアリングによる“濡れない体験”が普及すれば、課題を解決できるとしている。

そのためには、アイカサを借りられるスポットの数を、傘が売られているコンビニ並にする必要があると説明。コンビニの全国約5万カ所に対して、アイカサは約1,000カ所であることから、まだ1/50の規模感であるとし、まずは2024年中に都内のどの駅にも置かれているインフラとなることを目指す。

スポットを増やすほか、傘の本数を増やす必要性があることから、プロジェクトを通じて傘の製造本数と使いたくなる傘を増やすため各企業オリジナルの傘を展開。同時に、社員が無料で利用できる環境を作り課題を自分ごととすること、各企業の顧客に配布できるクーポン発行による認知拡大を期待する。

使い捨て傘の利用をゼロにすることで、年間55,000トンのCO2削減につながるほか、傘の製造にかかる資源利用を21,000トン削減できるとしている。

8社とともに、タレントのryuchell(りゅうちぇる)さんが考案したオリジナルデザインの傘も展開する。傘に虹とハートが描かれたデザインで、「雨の日はテンションが下がりがちだけど、傘をさしている時にカラフルな色彩が見えるとテンションが上がると思って考案しました」とコメントしている。

自身がデザインした傘を持つryuchellさん

アイカサの利用料金は、使い放題プランが月額280円、使った分だけプランが24時間70円。使い放題プランは2本まで可能で、1本は返さずに置き傘に、もう1本は街中でレンタルといった使い方ができる。