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さらば名刺アプリ。「Eight」はキャリアプロフィールで転職サポート強化

Sansanが提供する名刺アプリ「Eight」が、ビジネスパーソンのキャリア自律を後押しする「キャリアプロフィール」アプリへと転換し、キャリア情報を集約したキャリアタブを実装や、転職に関わる機能拡充などを推進する。サービスタグラインは「名刺でつながる、ビジネスのための SNS」から、「名刺管理に、転職に」へと刷新する。

キャリアプロフィール「Eight」として、画面下部に新たに「キャリアタブ」を設置。キャリアタブからは、自分磨きに役立つ情報や、知らなかった企業の情報、求人情報などを閲覧できる。

キャリアタブ内で閲覧できる内容は、職種ごとの「スキルレポート」「企業レポート」「求人情報」「オンラインイベント」の4つ。

スキルレポートには、キャリアアップに役立つスキルに関するレポート記事と動画を掲載。レポート記事は内容を要約した形で紹介し、動画では全編の視聴ができる。

企業レポートには、「会社を知る、事業を知る」をテーマとした、Eightによる企業インタビューのレポートと動画を掲載。掲載されている企業をフォローすることで、Eight内で関連するニュースや近況情報などの情報収集ができる。

求人情報には、Sansanが提供するプロフェッショナル転職メディア「Eight Career Design」利用企業の求人情報が、ユーザーの属性に合わせて表示される。レポートやイベントを通じて興味を持った企業に直接応募することもできる。

オンラインイベントでは、リアルタイムで参加可能な、スキルアップやキャリアアップに役立つオンラインイベントの企画・開催を予定。Eightでは名刺情報を活用できることから、参加フォームへの入力をすることなく、開催10分前から参加申込ができる。

なお、実装時点で登録されている職種は「営業」のみ。名刺交換をする機会が多い職種という理由から営業職から開始し、ブラッシュアップの必要性やどのような職種に向いているかなどを検証しながら、今後職種を追加していく。

Eightでこれまで提供していた名刺管理機能も継続。プロフィールの自動生成、名刺情報の管理・検索、Eightでつながった相手の近況情報通知、ユーザーの転職意向度に沿った企業からのスカウトなどの機能を特徴としている。

Eightをキャリアプロフィールアプリという位置づけにする背景には、終身雇用という考えが徐々に薄らいでいることや、ジョブ型雇用を導入する企業の増加がある。

そういった中でビジネスパーソンは自身のキャリア形成を企業に委ねるのではなく、自らキャリア開発していく「キャリア自律」が求められるとする。しかし経団連が行なった調査では、社員が自律的にキャリアを形成しているのは2割ほどにとどまっているという。

Eightによってそうした課題を解決し、ビジネスパーソンのキャリア自律を後押ししていきたいという考えから、スキルアップや学びの場であるビジネスイベントとの出会いや、キャリアチェンジにつながる企業との出会いなど、キャリアにフォーカスした機能を強化する。

キャリアプロフィール Eightでは、企業に対しても新たな出会いの機会を提供する。今後は、企業のファンづくりができる仕組みや、ユーザーと企業が双方向でコミュニケーションを取れる機能を、夏ごろに実装予定。人材と企業のマッチングを加速させ、ビジネスパーソンのキャリアアップ、企業の優秀な人材獲得をサポートしていく。

(左)Sansan 取締役 執行役員 Eight事業部 事業部長 塩見賢治氏、(右)Sansan 執行役員 Eight事業部 Eightキャリア&ソリューション部 部長 小川泰正氏