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Instagram、休憩を促す・投稿一括削除など若者を守る新機能

Instagramは7日(米国時間)、一定時間以上アプリを利用すると休憩を促す機能を段階的に提供開始すると発表した。米国、英国、カナダ、オーストラリアで7日から開始し、日本を含む他の国では近日中にテストを行なう。2022年初めにはすべての国で正式に導入する。

若年層の利用者を守る取り組みの一環で、このほかにも保護者が子どもをサポートしやすくする機能なども順次導入する。

導入されるInstagram利用中に休憩を促す機能は、一定の時間アプリ画面をスクロールし続けている利用者に対して、Instagramの利用を休止し、定期的に休憩を取るようリマインダーを設定することを促すもの。気分転換したり、利用時間を見直すためのアドバイスも表示する。

新機能は、1日あたりの利用時間を事前に設定しておくと、上限に達したときに知らせる「デイリーリマインダー」や、Instagramのプッシュ通知を一定時間ミュートにする機能など。2018年に導入したアプリ利用時間を管理するツールをベースにしている。

さらに、大人による16歳未満のタグ付けやメンションを制限する。7月には、16歳未満の新規アカウントをデフォルトで非公開とし、大人が自分をフォローしていない若者にDMを送れないようにしたが、この取り組みを強化し、16歳未満の利用者において、大人が自分をフォローしていない若年層の利用者をタグ付けしたり、メンションできないようにする。7日からテストを開始し、2022年1月には正式に導入する。

'22年1月には、過去に投稿したコンテンツやコメント、いいねの履歴などを一括して削除できる機能を導入。10代の利用者の多くが、成長するにつれてオンラインとオフラインの双方における自分の見せ方を見直し、簡単に管理できるようにすることを目指す。

そのほか、若年層の利用者におすすめするコンテンツの厳格化を検討。また、特定のトピックに集中している利用者を別のコンテンツに誘導する仕組みなどの導入も行なう。

さらに、保護者向けの取り組みも強化。保護者が子どものInstagram利用時間を確認したり、上限を設定できるようにするほか、子どもがアプリ内の機能を使って他の利用者を報告した場合、そんことについて話し合う機会を持てるよう保護者に通知がいくオプションを提供。これらの機能は'22年3月を目処に提供予定としている。