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ホンダ、三輪スクーター「ジャイロキャノピー」電動化

ホンダのビジネス用電動三輪スクーター「GYRO CANOPY e:」

ホンダは、交換式バッテリーで駆動する電動三輪スクーター「GYRO CANOPY e:」(ジャイロキャノピー イー)を10月29日に発売する。法人向けで、価格は715,000円。

ビジネス用三輪スクーターのジャイロキャノピーを電動にしたモデル。走行時はクリーンで静かと謳うほか、低回転からトルクのあるモーターの特性により、荷物積載時でも力強い発進や登坂が可能。モーターによる後進アシスト機能も搭載する。細かなトルク制御により低速時や後進時もスムーズに走行できるとする。モーターはユニット化され着脱やメンテナンスを行ないやすい構造とした。

動力用バッテリーとして「Honda Mobile Power Pack e:」を2個使用。シート下に搭載する。満充電時からの走行距離は77km(30km/h定地走行テスト値)。動力用バッテリーは、車体から取り外して専用充電器で充電する。ゼロから満充電までの所要時間は約5時間。バッテリーは「Honda e:ビジネスバイク」の各モデルでも使用できる。

「Honda Mobile Power Pack e:」を2個使用

ジャイロキャノピーの特徴として大型ウインドスクリーンとルーフを装備、電動式のウォッシャー・ワイパーも装備する。車体後部とはスイング機構で接続され安定したコーナリングが可能で、後輪にはディファレンシャルギアが装備される。パーキングロック機構を装備、操作するとスイング機構と後輪軸が同時に固定される。荷台の最大積載量は30kg。

車体色は「ロスホワイト」に加えて、アクティブなイメージの「ファイティングレッド」を設定している。ヘッドライトは六角形のLEDライト。デジタル式のメーターパネルにはバッテリー残量や後進時に点灯するリバースインジケーターが備わる。モバイル端末などを充電できるアクセサリーソケットも装備する。

車名・型式は「ホンダ・ZAD-EF14」。サイズは1,870×700×1,710mm(全長×全幅×全高)、軸距は1,360mm、シート高は715mm、車両重量は168kg、定員は1名。最小回転半径は1.9m。最高出力は3.2kW(4.4PS)/5,800rpm、最大トルクは13N・m(1.3kgf・m)/2,300rpm。動力用バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」はリチウムイオン電池で、電圧/容量は50.26V/26.1Ah。

GYRO CANOPY e:の年間販売台数計画は1,000台。ホンダのビジネス用電動バイクとしては第3弾にあたる。