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ホンダ ジャイロキャノピーeのバッテリーシェア Uber Eatsと連携

Uber Eatsと、電動バイクバッテリーシェアのGachacoは、Uber Eatsの配達員がホンダの屋根付き電動三輪スクーター「GYRO CANOPY e:(ジャイロ・キャノピー イー)」を利用できるトライアルにおいて、配達員が使用するGYRO CANOPY e:のバッテリー交換で連携する。

Gachacoが実施する次世代自動車振興センター「電動二輪交換式バッテリー整備・運用モデル構築実証事業」に、Uber Eatsが協力する形。Uber Eatsはフードデリバリー業界初の実証事業協賛企業として、配達員が電動バイクを活用し、よりサステナブルで効率的な配達を可能にする選択肢の提供を目指す。

実証事業では、UberEats配達員10名がGYRO CANOPY e:を利用できる特別トライアルキャンペーンを、1月31日から3月31日まで実施。トライアルでは、Uber Eatsが配達員に周知、ホンダモビリティソリューションズのホームページで募集する形で10名を抽選で選び、選ばれた10名にはGYRO CANOPY e:を月1円で貸し出している。

配達員が使用するGYRO CANOPY e:

Gachacoは、GYRO CANOPY e:に対応したバッテリーのステーションで、バッテリー残量が少なくなったタイミングで充電済みのバッテリーに交換できる。Gachacoの現在の設置数は都内に7カ所、大阪に1カ所。ステーションは順次増設予定で、将来的には23区内に70カ所、3km四方に1つ設置することを目指している。

Gachaco
バッテリー

Gachacoの利用方法は、ICキーをかざして認証し、空スロットに残量が少なくなったバッテリーを返却。充電済みバッテリーを取り出し、電動バイクに搭載して出発する。

残量が少なくなったバッテリーをバイクから取り出す
ICキーをかざす
バイクから取り出したバッテリーを返却
充電済みバッテリーを取り出す
バッテリーをバイクに搭載する
出発

配達員にとっては、充電待ち時間が発生することなく、バッテリー交換を短時間でできるというメリットがある。

実証事業は東京都城南エリア(港区、大田区、世田谷区、品川区、渋谷区、目黒区)を中心に展開する。

エリア内のステーションの1つとして、2月2日にサービスを開始した「ENEOSマルチモビリティステーション」(世田谷区駒沢2-3-1)がある。ここではGachacoのほか、Luupの電動キックボード「LUUP」、Open Streetの電動アシスト自転車「HELLO CYCLING」および電動スクーター・電動小型自動車「HELLO MOBILITY」を提供する。

ENEOSマルチモビリティステーション。写真右側のUber Eats用電動バイクが置かれている場所には、通常時は電動キックボードのLUUPが設置される
HELLO CYCLING
HELLO MOBILITYの電動小型自動車

Gachacoは実証事業において、街中でバッテリーシェアリングサービスの利用環境を整備し、サービス利用時のデータを収集・分析する。利用者ニーズや利用実績等に関する調査・分析結果を最適な場所へのステーション配置へ活かし、充電待ち時間の短縮、航続距離の延長に向けて取り組む。

Uber Eatsは、環境負荷の低い配達手段への移行支援を目標に掲げており、実証事業への協力を通じて、配達員がサステナブルな配達手段へアクセスできるよう支援し、プラットフォーム全体での環境負荷の低減を目指す。