ニュース

大阪・堂島公園に「観光トイレ」。国産木材、多様性にも配慮

三菱地所、三菱商事都市開発、積水ハウス、MULリアルティインベストメントの4社は、大阪市北区堂島浜の堂島公園に、大阪府の観光施策である「大阪観光トイレ kawamo」を整備した。観光客の受け入れ環境を用意し、同時にデザイン性や話題性の高さによるさらなる観光誘客をめざす。

川面(かわも)のゆらめきを彷彿させる外観や、かつて堂島川沿いに多く並んでいた米蔵をイメージした勾配屋根など、水都大阪をイメージしたデザインで、内装には持続可能性に配慮した国産木材による、CLT(木材を積層接着したパネル)を利用し温もりのある雰囲気とした。

2棟構成となっており、男性トイレとなる建物は最大4.3mの天井高を実現、御堂筋に面したファサードはフォトスポットとしても機能する「OSAKA」サインを掲示した。

一方の建物には女性トイレ・バリアフリートイレ・男女共用トイレを配した。女性トイレにはパウダーコーナーを設け、バリアフリートイレは車椅子でも使いやすい十分な広さとした。また、男女共用トイレは性の多様性にも配慮したオールジェンダートイレとなっている。

なお4社は、近隣の大阪三菱ビル建替え計画に伴い、トイレが所在する堂島公園の再整備を予定しており、トイレの整備は観光施策として大阪府の宿泊税を活用した。