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東急ら、建替不要な「再生建築」 老朽化物件を新築同様に

東急は、再生建築研究所と4月に業務提携を締結。東急線沿線エリアの老朽化物件に対して、再生建築研究所の建築方法「再生建築」により、物件の再生を行なう。

提携により、東急線沿線エリアの空き家問題、緊急輸送道路沿いの耐震化問題、違法建築物件問題など老朽化物件が抱える様々な課題を再生事業で解決し、歴史的な建物やポテンシャルある既存の建物を活かしたサステナブルな街づくりに取り組くむとしている。

「再生建築」は老朽化物件の再生で課題となる建て替えコストや工期に対し、既存躯体を利用することで、新築と比較してコストを抑え、工期も短縮する建築方法。設備・内外装を新築同等に更新することも可能で、条件次第では建物に入居者がいる状態でも再生できる。

これまで両社は、検査済証未取得の4棟の違法建築群を60年ぶりに検査済証を取得した複合施設や、旧耐震の倉庫・事務所ビルの耐震補強を見直し、渋谷随一のインキュベーションオフィスにするなど、4件の協業実績がある。両社は今後も東急線沿線エリアにおける老朽化物件の再生事業を継続し、サステナブルな街づくりを目指す。