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三菱地所、駐車券不要のパーキングシステム。自動運転車も視野

駐車場管理クラウドシステム「CREPE」の利用方法と外部連携のイメージ

三菱地所パークス、三菱地所、三菱地所リアルエステートサービスは、駐車場利用が非接触かつチケットレスで入庫・精算・出庫ができる駐車場管理クラウドシステム「CREPE」を構築。2022年4月の本格運用を目指し、神奈川の駐車場でモニターを開始して検証する。

CREPEは、ユーザーID・車両ID・店舗利用データを、駐車場自動精算機やカメラ、ゲートといった場内管制機器と接続して連携処理する駐車場管理クラウドシステム。自動運転車やコネクティッドカーの受け入れを視野に入れているという。

ユーザーは、駐車場利用前にスマホアプリで駐車車両の自動車登録番号やクレジットカード情報を入力。駐車料金の割引提携がある店舗利用時にアプリのQRコードを提示するとアプリに割引情報が付与され、出庫時にはアプリ上のキャッシュレス精算ボタンを押すか、QRコードを事前精算機のリーダーにかざすと割引処理された料金が精算される。

システム側は、駐車場入庫時にカメラが駐車車両のナンバープレートを認証。出庫時にもナンバープレートを認証して精算済みかどうかを確認する。

スマートフォンのQRコードを用いることで駐車券やサービス券といったチケット類を電子化でき、省資源化や非接触での予約・入庫・精算・出庫が可能となる。

CREPEは、精算機の形式等の条件はあるものの、既存の駐車場・駐車場管理事業者も接続・利用が可能。複数の駐車場の一体管理もでき、エリア内の駐車場稼働の平準化などへの活用や、ダイナミックプライシングの実現などにもつなげられるとしている。

外部連携を視野に入れたシステム構築をしていることから、ETCでの車両識別/料金支払いや他社のポイントシステム、駐車場満空情報配信サービスなどとの連携にも対応する。

モニターを実施する駐車場は、三菱地所パークスが管理・運営する駐車場「サイカヤパーキング」(神奈川県横須賀市/収容台数360台)。実証実験を7月27日、モニターを8月18日から開始している。

モニターで得られた意見をベースにシステムやユーザビリティにおける課題等を検証してシステム改修を進める。その後は三菱地所パークスが管理・運営する駐車場への順次導入を進めるとともに、MaaS分野の取り組みとして、丸の内エリアをはじめとしたまちづくりにも活用する。