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新型コロナ自宅療養者オンライン診療システムを無償提供。メドレー・ドコモ

メドレー、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズの3社は、新型コロナウイルス感染症の自宅療養者に対して、ビデオ通話によるオンライン診療システムを提供する。8月20日から同システムについての問い合わせを受け付ける。

同システムでは、医療機関が自宅療養者の携帯電話番号にオンライン診療用のURLをSMSで送信。患者は、スマートフォンなどでURLをクリックするだけで、オンライン診療を利用できるため、別途アプリやシステム導入の作業が不要となる。

自宅療養者のフォローアップに関する医療費は公費負担のため、患者はクレジットカードなど支払い手段を登録する必要もない。

システムは、一定期間無償で提供。期間については新型コロナウイルスの収束状況などを踏まえて検討する。オンライン診療を実施するための通信環境や端末を持たない医療機関に対しては、必要な通信機器も併せて無償で提供する。

メドレーはオンライン診療システムとしてすでに、かかりつけ患者を想定して設計された「CLINICSオンライン診療」を提供している。一方、自宅療養者の体調変化への急性期対応では、患者が事前にアプリのダウンロードや診療予約などを行なわずに、速やかにオンライン診療を開始できる必要がある。そのため、NTTコムのWebRTC基盤「SkyWay」を活用したビデオ通話サービス「ビデオトーク powered by 空電」を用いたシステムを新たに開発した。

3社は連携して、オンライン診療の適切な普及、自宅療養者の重症化予防や医療従事者の感染拡大防止に貢献するとしている。