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国内初、テレビでオンライン診療。J:COM

ジュピターテレコムは、自宅のテレビで診察などが受けられる遠隔医療サービス「J:COM オンライン診療」を7月1日より開始する。ケーブルテレビのインフラを使用したオンライン診療サービスは国内初。

新型コロナウイルス感染症などでオンライン診療のニーズが高まるなか、オンライン診療の受診者は、約8割が40歳以下。通院患者の大半を占めるシニア世代には、スマホの操作などが受診障壁になっているという。しかし、同社が60歳以上の人を対象として行なった調査では、オンライン診療に関して「利用したことはないが、今後利用したいと思う」と回答したのは5割以上で、シニア世代のオンライン診療に対するニーズは高い。

J:COM オンライン診療は、J:COMが開発したアプリを搭載したSTB(CATV チューナー機器)をテレビに接続し、MICINのオンライン診療サービス「curon(クロン)」を経由して診療が受けられるサービス。一般的なテレビの画面上で、医療機関の診察予約から問診、Webカメラを通じた診察などが受けられる。また、機器の設置や初期設定はJ:COMスタッフが行ない、操作方法も訪問または電話で継続的にサポートするため、シニア世代でも安心して利用できるとしている。

月額料金は、J:COM TV加入者は無料、未加入者は月額528円。Webカメラは設置・設定費用込みで7,678円。利用料金はオンライン診療/オンライン服薬指導1回につき1回330円。

第一弾として東京都杉並区、練馬区、板橋区、北区、埼玉県和光市、新座市、千葉県木更津市、君津市、袖ヶ浦市、富津市で提供を開始。年度内にはすべてのJ:COMエリア内で展開を予定している。

今後は、オンラインによる服薬指導や健康相談、バイタルデータ管理などを含む総合ヘルスケアサービスの提供を目指し、誰でも安心して簡単に医療を受けることができる地域医療の持続的な発展に貢献するとしている。