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新型コロナ軽症者の健康確認をLINEで自動化。神奈川県

LINEは、神奈川県での新型コロナウイルス軽症・無症状の療養者を対象に、音声応対AIサービス「LINE AiCall」を利用した健康状態確認の支援を開始した。これまで職員が電話で行なっていた健康状態確認をLINE AiCallで代行。県職員の負担を軽減する。

神奈川県では、新型コロナウイルス軽症・無症状の療養者に対して1日1回、LINE公式アカウント、または県職員からの架電により、健康状態の確認を行なっている。また、異常発生をいち早く察知するため、2020年12月24日より「LINE AiCall」による安否確認も実施している。LINE AiCallによる安否確認は、多いときには1日4,500コールに達するという。しかし、その後も感染者増加が続き、職員対応が必要な業務も増加、現場の負担が高まっていた。

これをうけ新たに、LINE AiCallによる健康状態確認を開始。LINE公式アカウント上で回答を60分以内にしなかった人や、原則、電話で健康状態確認を行なっていた人を対象とし、LINE AiCallが対象者に電話をかけ、体温や、息苦しさの有無、酸素飽和度の数値等をヒアリングする。LINE AiCallからの電話に出なかった人や、確認方法を問わず回答に異常の疑いがある人などには、職員が電話や訪問でフォローする。

幅広い層の利用を想定し、回答に迷わないようなシナリオの工夫や、話しかけるスピードも調整。人と会話しているかのようなストレスフリーな体験を実現しているという。

また、神奈川県で採用されている「療養者フォローアップシステム」と同様のシステムを希望する全国の自治体にLINE AiCallを3カ月間無料で提供する。導入費用などは別途見積もりが必要。