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だいち2号、熊本地震による地殻変動を観測 日奈久断層帯で最大約50cm

「だいち2号」によるSAR干渉解析結果

国土地理院は、7月28日に発生した令和8年熊本地震について、陸域観測技術衛星「だいち2号」の観測データを解析し、日奈久断層帯周辺で地殻変動を確認した。

地震は7月28日16時27分ごろに発生し、マグニチュードは7.1、最大震度は7。国土地理院が、地震前後に「だいち2号」が取得したデータを使ってSAR干渉解析を行なった結果、日奈久断層帯の北西部で最大約50cm、南東部で最大約10cm、衛星に近づく方向の変動が見られた。

東側上空から観測しているため、衛星に近づく変動は、地表が東向きに移動したか、隆起したことを示す。解析には、2025年8月12日と2026年7月28日の観測データを使用した。

「だいち2号」のSAR干渉解析は、電波を使って地表の広い範囲を観測し、地震前後の変化を面的に把握するもの。一方、地上に設置された電子基準点は、GNSSを利用して、それぞれの設置地点がどの方向にどれだけ移動したかを測定する。

電子基準点の速報的な解析では、八代市の「千丁」が北東に約87cm、熊本市の「城南」が北に約40cm、八代市の「泉」が南に約17cm移動したことが確認されている(7月29日13時30分時点)。

電子基準点リアルタイム解析システムにより自動で計算した地殻変動ベクトル

国土地理院によると、電子基準点の速報値は観測点の傾斜や局所的な地盤変動の影響を受けている可能性がある。また、だいち2号の解析結果も速報値で、今後の詳細な分析によって更新される場合がある。